巨人・門脇の新打法は超独特の構え「ダサいですけど…」フリーで快音快音快音
スポーツ報知 / 2025年2月7日 5時0分
巨人・門脇誠内野手(24)が6日、本格導入した新打法で快音を連発した。宮崎春季キャンプ第2クール初日のフリー打撃で、バスターをアレンジした新フォームを披露。右手と左手を大きく離してバットを握る独特の構えから60スイングで安打性39本を量産した。「もしかしたら打つんじゃないですかね」と、キャンプ中の実戦でも試す可能性を示唆した。
白球が宮崎の強風を切り裂いた。門脇がスムーズに振り下ろしたバットからはじき出された鋭い打球が、次々とフェンス際で弾んだ。「バスターがちょっと良すぎるんで、少し実戦でも試そうかなと。ダサいですけど(笑)。(バットにボールが)当てればいいかなと思うので」。バットを握る左右の手を握り拳2つ分、離して構えるユニーク打法。全60スイングを新フォームで試し、両翼100メートルのサンマリンで左中間フェンス直撃の当たりを放つなど39本の安打性で手応えは上々だ。
投手のフォームに合わせてグリップの最上部を握っていた左手を右手につけ、トップ(振りだす前の構え)をつくる。門脇は「バスター」と表現するが、バットは胸の前でまっすぐに立てた構え。バントの構えから引いて振り出すバスター打法と、バットを寝かせるてんびん打法の中間といえるような独特のフォームだ。
一般的な構えからスイングするのに比べ、バスターは小さな動きからスムーズに最短距離でバットが出やすい利点がある。「そのまま(バットが)出てくるだけなので、打つ方(インパクト)に集中できるかなと」。昨シーズン終了後からバスターで意識付けの練習を続けていたが「なかなか(トップの位置が)固まらなくて。『バスターでそのまま打てばよくね?』みたいになった」と、発想の転換から生み出された。
2年目の昨季は打率2割4分3厘、0本塁打、21打点。遊撃の堅守で優勝に貢献した一方で、「捉えたと思った打球が全部、外野フライだった」と長打力不足を痛感していた。新打法は「インパクトが集まりやすいというか、無駄がないので。今まで分散してたものが、ボールに対して全部ぶつかってるのかなという印象です」。今オフは元日からウェートトレに励むなどスイングスピードが数キロアップ。「冬を越えて、打球の強さとかが増してるのかなと思います」とパワーアップを実感している。
この日は午前8時ごろから木の花ドームで行った早出練習から新打法を実践した。「もしかしたら打つんじゃないですかね」と、早ければ7日のシート打撃にも新打法を実戦形式で披露する考えだ。「当たり前の思考をいったん壊して、シンプルに強気で攻めたい」と臨む3年目。今季にかける思いが、新たな試みにも表れている。(内田 拓希)
◆神主打法
ロッテ、中日、巨人などで3冠王3度の天才打者・落合博満が会得。バットを体の正面でゆったり構え、広角に長打を放った。もともとは野球殿堂入りした岩本義行(松竹)が「元祖」と呼ばれ、神主がおはらいをする様子に似ていることから名付けられた。
◆てんびん打法
本家は近藤和彦(大洋)だが、のちに巨人・松本哲也も採用。剣道の構えを参考に右手と左手を大きく離して持ったバットを、高い位置で寝かせて構え、鋭い打球を放った。
◆こんにゃく打法
元近鉄の梨田昌孝が余計な力を抜くために、手足を小刻みに揺らして打つフォームを考案。こんにゃくのようにくねくねして見えることから名付けられた。
◆バスター
西武、ソフトバンクなどの細川亨の打法。バントの構えから投球と同時にヒッティングに切り替える。
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