昨秋右肘脱臼骨折の静岡ブルーレヴズＦＢ奥村翔が今季初のリザーブ入り ８日にＢＲ東京戦

居残りでキックを練習するレヴズ・奥村翔　（カメラ・里見祐司）

　ラグビーリーグワン１部・静岡ブルーレヴズはＢＲ東京戦（８日、福島）に向けて６日、ヤマハ大久保グラウンドで公開練習。メンバーも発表され、ＦＢ奥村翔（２６）が今季初めてリザーブ入りした。昨秋の負傷で出遅れてしまい、「やっと戻ってこられた」と自身の開幕を喜んだ。

　伏見工（京都）―帝京大と進んできたラグビー人生で初めての大けがだった。９月末に行われたプレシーズンマッチの接触プレーで、右肘を脱臼骨折。手術を受け、全治３か月と診断された。リハビリに励んでいる間にチームは開幕３連勝。「うれしいけど、もどかしいし悔しい気持ちでした」

　ＦＢだけでなく、複数のポジションができるのが強みで「出番は終盤、試合を決めに行く場面になる。自分の役割を果たしたい」と闘志をのぞかせた。この日はキックも入念に練習。前節で東京ＳＧに敗れて５位に後退したが、１１位のＢＲ東京をたたいて上昇気流に乗る。（里見　祐司）

　〇…今季新加入６選手のトップを切って、近大の稲場巧（２２）が３日から練習に合流している。スクラムの強さを武器にする１７５センチ、１１０キロのプロップで、この日は伊藤平一郎（３４）と１対１でタックル練習。「学ぶことが多いです。できるだけ早くメンバーにからめるように頑張りたい」と意気込んだ。