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「全部俺が払う」「払わせてくれ」ライデルの人柄が出た「96年会」

スポーツ報知 / 2025年2月8日 5時0分

ブルペンで戸郷と並んで投球練習するマルティネス(奥は阿部監督=カメラ・小林泰斗)

 巨人に新加入したライデル・マルティネス投手(28)が7日、1軍宮崎キャンプ第2クール2日目に初めてブルペン入りし、周囲の度肝を抜いた。捕手を座らせて30球を投じた助っ人に、阿部慎之助監督(45)は「とんでもねえな」と仰天。同時間にブルペンで投球していたエースの戸郷翔征投手(24)も「バケモン」と衝撃を隠せなかった。NPB通算166セーブの新守護神が、キャンプ初の投球練習でいきなり格の違いを見せつけた。

 名刺代わりにしては強烈すぎる30球だった。マルティネスの剛球と存在感が、次々と周囲の視線を奪った。「TOKYO」の胸文字がなびく、圧巻の移籍後初ブルペン。「とんでもねえな」。通算2132安打、406本塁打の名捕手だった阿部監督の第一声に、すごみが凝縮されていた。

 午前10時14分。1軍のサンライズブルペンでキャンプ初の投球練習が始まった。「8割5分ぐらいの力。そこまで球速はまだ出てないと思う」。その言葉からは想像できないほどの角度ある快速球を次々と岸田のミットに突き刺した。キャッチボールではペアを組み、同時間帯に2レーン隣で投げていた戸郷も驚きを隠せない。「これは負ける。バケモンやん(笑)。バケモンって言葉が適切だと思う。菅野さんとかいろんなスゴい人とキャッチボールもしてきたけど、初めての衝撃。あれだけ活躍してる理由が分かる」。走者を想定したクイックモーションまで織り交ぜながらスプリット、スライダー、シンカーを鋭く落とし「思ったより精度高く投球ができた。満足だよ」と涼しげに汗を拭った。

 圧巻の20分間。この日は球速を計測しなかったが、球を受けた岸田は「コレは抑えるなぁ…って感じ。コントロールがいいのが一番。コース、高さを間違えない。精度がもうすごすぎ」と驚嘆した。視察した広島・岩本スコアラーも仕上がりの良さを称賛。阿部監督の掲げる「8回・大勢、9回・マルティネス」の構想を前提に、「8、9は、ほぼ点取れない。大勢からライデル。打てないでしょどう見ても。どうやって点取るの?」と困り顔だった。

 宮崎キャンプはここまでS班で独自調整を続け、中日時代より1週間ほど早い第2クール2日目でブルペン入り。来日1日前を除き、オフも毎日欠かさず練習を続けてきた成果と強調した。「状態は早く上がってきているし、ここまで非常に満足した練習ができている」。投球後は指揮官と笑顔でグータッチした。

 休養日の5日は“同学年”の岡本らに招かれて「96年会」に参加。「招待してもらえるなんて…。本当うれしかったし楽しかったよ」。帰りのタクシー代はライデルが払ったという。早くも新天地に溶け込んでおり、会に参加した岸田は「『払わせてくれ』みたいな。ご飯の時も最初『全部俺が払う』って言うからさすがにそれは、と。めっちゃいいヤツ」と明かした。

 今後は3回ほどブルペン入りし、シート打撃に登板する青写真を描く。NPBで通算166セーブを積み上げ、年俸12億、4年総額50億円以上の超大型契約で加入した背番号92。キャンプのテーマは「疲れ切るぐらい練習したい」。現役最強守護神たるゆえんを証明する30球となった。

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