侍候補じゃないのに…井端監督絶賛の22歳「面白い」 広角打ち分け3安打のパンチ力で巨人正遊撃手に名乗り
スポーツ報知 / 2025年2月8日 5時15分
巨人の中山礼都内野手(22)が7日、侍ジャパンの井端弘和監督(49)を驚かせるパンチ力を披露した。1軍宮崎キャンプのシート打撃で二塁打を含む3安打を放ち、キャンプ視察に訪れていた代表指揮官が自ら名前を挙げて「面白い」と好印象を口にした。阿部慎之助監督(45)も成長を評価し、遊撃のレギュラー候補と期待した。
打球は高く舞い上がり、なかなか落ちてこなかった。中山はシート打撃の第3打席で西舘の135キロスライダーを捉えた。右中間を深々と破る二塁打。甘く入った初球を見逃さず「しっかり秋季練習からトレーニングを続けている。少しずつ、打球に出てきている」と豪快なフォロースルーを見せた。第1打席は右前、第2打席は左前と長短打を広角に打ち分けて3安打。5年目の有望株が、今キャンプ初の屋外実戦形式でいきなり結果を残した。
昨季終盤の勢いそのままに、ブレイクの予感を漂わせている。シーズンでは32試合で打率3割1分8厘。負傷離脱した吉川に代わって二塁で起用されたDeNAとのCS最終ステージでは、第5戦で“プロ1号”を右翼へたたき込んだ。「去年の後半から徐々に上がってきて、打ち方もしっくりきていた。悩むことなく、オフもしっかり続けられた」と、自主トレは地元・愛知で父とフォーム固め、体づくりに注力。試行錯誤を続けていた過去3度のオフとは異なり、土台固めを続けてきた。
阿部監督は「強いスイングを心がけようと打撃練習で言ってるみたいなんで、それができてるから良いかなと思う」と力強さを増した打撃を評価し、門脇らと争う遊撃のレギュラー候補と明言。秋季練習でタイミングを外された変化球への対応をマンツーマンで教わった中山は「自分の引き出しにできた」と、体勢を崩されながら外角フォークを三遊間へ運んだ第2打席に手応えをにじませた。
バットの充実にうなったのは阿部監督だけではなかった。視察に訪れ、ケージ裏に陣取った侍ジャパンの井端監督も「昨年くらいから力強さも出てきたので、面白いと思います」と絶賛した。3月の強化試合での候補選手でもない男の名を自ら挙げたことが、率直な驚きを示していた。
中山は「もちろんうれしいです。満足せずに、もっともっと上にいけるように練習していきたい」と足元を見つめた。前日6日は午後5時過ぎまで1人で木の花ドームでマシン打撃を行うなど連日、居残り練習を敢行。阿部監督が掲げる「質より量」、「個の時間を作る」を体現する正遊撃手候補が、巨人の、侍の未来を担うべくスケールアップしていく。(内田 拓希)
清水隆行Point
中山はキャンプインの時から強く振れている印象を持っていたが、その通りの内容が出た。体に力がついてきたことももちろんあるが、強い球を強く捉えるケースが増えてきている。足を上げてから球を引き込む「間」がうまく取れている。見逃すにしても、常に球を捕まえる態勢を整え、打ちにいきながら判断できている。
現状の遊撃争いは守備面を含めて門脇がリードしているが、泉口も状態はいい。中山も打ではいいアピールができているから、定位置奪取には、守備のさらなる信頼を得ることが鍵になる。
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