新横綱・豊昇龍と仲間たちの距離感はどう変わったか 大相撲担当3年目の記者が見た
スポーツ報知 / 2025年2月8日 5時30分
大相撲の第74代横綱・豊昇龍(25)=立浪=が7日、東京・台東区にある立浪部屋で昇進後初めての稽古を行った。相撲は取らなかったが、幕下以下の力士の稽古を盛り上げるなど、明るい姿は変わらぬまま。まだ戸惑いはあるものの、元横綱・朝青龍(44)を叔父に持つ新横綱からは、看板力士としての責任と自覚が早くも感じ取れた。春場所(3月9日初日・エディオンアリーナ大阪)に向けて新しい横綱像を目指す豊昇龍を、大相撲担当3年目の山田豊記者が「見た」。
目指す横綱像が稽古場で垣間見えた。稽古の最後に、一列に並んですり足をする「ムカデ」。四股やダンベルなど約40分間で軽めの調整を終えると、新横綱が不敵な笑みを浮かべ、先頭に割り込んだ。足腰を鍛える幕下以下の力士の前でゆっくり歩き、すり足のペースを落とした。負荷が上がった力士たちは横綱の体を張った指導に充実した表情を浮かべた。豊昇龍もその姿を見てうれしそうだった。
先月27日には横綱の理想像を問われると、「誰かのまねではなく、これが僕なんだ、という姿を見せたい。新しい自分を出したい」と断言していた。以前から稽古後は楽しそうに談笑し、偉ぶる姿はない。横綱と言えば孤高な存在を思い浮かべがちだが「兄弟みたい」と慕う仲間との距離は変わっていないように見えた。
横綱の地位に自ら付け替えた木札に目をやると「まだ信じられない」とかみしめた。15日間の激闘と初場所後の多忙さで場所前より体重は4キロ減り146キロ。重い綱と化粧まわしを締めての土俵入りの練習は「1回取組をするのと同じ(疲労)」と苦笑い。最高位への戸惑いを正直に口にした。
23年名古屋場所で初優勝し「新大関に上がった秋場所は8勝7敗。優勝の次の場所は大変」と重圧や疲労から結果を出せなかったことを告白した。完全に疲れは抜けていないが春場所に向けて「やるしかない。逃げるわけにもいかない」と闘志を燃やした。その言葉から17年春の稀勢の里、21年秋の照ノ富士に続く3代連続&史上10人目の新横綱Vへの強い覚悟を感じた。
昨年は強引な投げなどが原因で2度途中休場。大きく反省し、突き押しを中心とする相撲に変えた。この日は「ファンに休場する姿は見せたくない」と一人横綱の自覚を早くも口にした。周囲にも気を配る25歳が、新たな看板力士像を作ってくれそうだ。
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