“脱サラ力士”藤青雲、大けがから復帰し新入幕目指す
スポーツ報知 / 2025年2月8日 8時0分
1月の大相撲初場所は、豊昇龍(25)=立浪=が優勝で締めくくり、新横綱昇進へとつなげた。スポーツ報知では今後、飛躍が期待される有望株、相撲部屋が推すちゃんこの一品など土俵内外の話題を随時掲載する。初回は新入幕を狙う明大出身の東十両8枚目・藤青雲(27)=藤島=。
“脱サラ”で角界入りした異色の27歳が新入幕を狙っている。十両・藤青雲は熊本・文徳高から明大を経て、20年に「凸版印刷」に就職。もともとは「大相撲に入りたい気持ちもあった」というが、大学時代は目立った成績を残せず。同社でアマチュア相撲を続ける道を選んだ。
しかし、新型コロナウイルスの感染拡大で20年度の大会が軒並み中止となってしまった。会社員の安定した生活を捨てることに迷いもあった。だが、「仕事をしたまま後悔するより、夢を追いかけたい」と一念発起して藤島部屋の門をたたいた。
21年春場所の初土俵から力強い寄りを武器に白星を重ねた。新十両だった23年夏場所でも9勝6敗と勝ち越した。だが、悲劇が襲う。夏場所翌月の6月に左膝前十字じん帯を断裂。「けがをしてからの半年間は本当に苦しかった」。手術とリハビリのため、3場所全休を余儀なくされた。その間に関取の座を失い、番付も三段目まで降下。部屋での生活も関取専用の個室から幕下以下の大部屋に逆戻りした。
それでも「関取に戻りたい」という不屈の闘志で、昨年名古屋場所で再十両。復活を遂げた。再十両後の4場所中3場所で勝ち越しと安定感も増し、「十両の土俵にも慣れてきた」と手応えを語る。春場所(3月9日初日・エディオンアリーナ大阪)は新入幕を狙える番付に上がる可能性は高い。「幕内に上がりたい。恩返しできたら」と飛躍の25年を誓う。(大西 健太)
◆藤青雲 龍輝(ふじせいうん・たつき)本名・東龍輝。1997年12月5日、熊本市生まれ。27歳。6歳から相撲を始め、熊本・文徳高、明大、実業団「凸版印刷」を経て藤島部屋に入門。2021年春場所で初土俵。23年夏場所で新十両昇進。得意は右四つ・寄り。趣味はトレーニング。185センチ、143キロ。
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