カージナルスのスター選手トレード説が再燃 再交渉先は“地元”ドジャース含む３球団と米報道

　カージナルスが本塁打王３度のＮ・アレナド内野手（３３）のトレード先としてドジャースを含む３球団と再交渉したと７日（日本時間８日）、ＭＬＢ公式サイトのＪ・デントン記者が伝えた。

　８３勝７９敗のナ・リーグ中地区２位に終わり、２年連続でポストシーズン進出を逃した昨季終了後、球団は「リセット」を宣言。今季から若手を積極起用する再建期に突入する。２２年のＭＶＰ、通算３６２本塁打でＦＡとなっていたゴールドシュミットがヤンキース移籍となるなど実際に主力を放出しており、「アレナドとの別れも近いかもしれない」と同記者は指摘。アレナド自身も「再建中のチームに残るより、優勝争いをしているチームへのトレードを望むことを球団に伝えている」という。昨年１２月にはアストロズへのトレードを拒否権を使って拒んでいる。

　すでにカ軍はアレナド流失に備え、ツインズから金銭トレードでヘルマンを獲得した。そんな中、アレナドを巡る取引で問題になるのは、残りの契約の６４００万ドル（約９６億８０００万円）のうちカージナルスがどれだけ負担するのかどうか。１月初旬のトレード交渉ではカージナルスがアレナドの契約残額のうち２０００万ドル（約３０億２０００万円）を支払うことを拒否したため決裂したようだ。しかし、その後も進展がなかったことから今回レッドソックス、ヤンキース、ドジャースに再度交渉を持ちかけたという。

　１０度もゴールドグラブ賞に輝き、守っても球界屈指の三塁手はカリフォルニア州出身。昨年１２月には投稿したインスタグラムのＢＧＭがケンドリック・ラマーの「ｄｏｄｇｅｒ　ｂｌｕｅ」と“意味深”な行動も見せていた。ド軍の三塁手は左の大砲・マンシーが存在するが、果たして。専門メディア「ドジャース・ブルー」もアレナドに関する話題を取り上げるなど再び注目を集めている。