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WBC王者・中谷潤人がロス合宿から帰国 サウジ長官も注目の3階級制覇王者は「ハイパフォーマンスをするのが仕事」

スポーツ報知 / 2025年2月8日 16時33分

ロス合宿から帰国した中谷潤人(右は弟の龍人マネジャー)

◆プロボクシング ▽WBC世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・中谷潤人―同級6位ダビド・クエジャル(2月24日、東京・有明アリーナ)

 WBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M・T)が8日、強化合宿先の米国ロサンゼルスから帰国した。

 羽田空港で取材に応じた中谷は「順調に実戦練習ができて、いい練習が積めました」と手応えを口にした。WBC同級6位ダビド・クエジャル(メキシコ)とのV2戦に向け、弟の龍人マネジャーとともに先月7日に渡米。15歳の頃から単身武者修行をしてきたロスで多くの世界王者を送り出してきた名トレーナーのルディ・エルナンデス氏や岡辺大介トレーナーの指導を受け、スパーリング中心のトレーニングを行ってきた。クエジャルは、これまでの対戦相手に比べて174センチと自身(173センチ)より身長が高い。自分よりも初めて大きい選手の対策として、4階級上となるライト級(61・2キロ以下)の選手ら大柄な選手と、約140ラウンドの実戦練習を重ねてきたという。

 最も多くやったのは「人生初」という1日16ラウンド。さらに、ルディ氏のアイデアで「フェザー級(57・1キロ以下)の相手と10分スパーリングを3ラウンドとかやりました。長いなと思いました」と苦笑いしながらも、スタミナ強化と精神力アップにつなげたという。

 この日、サウジアラビア国営の国際娯楽イベント「リヤド・シーズン」を主催する総合娯楽庁のトゥルキ・アラルシク長官が、米スポーツ専門局ESPNのマーク・コッピンガー記者とのインタビューで、スーパーバンタム級(55・3キロ以下)の世界4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は12月にサウジアラビアで試合をすると明かし、対戦相手については「日本のチャンピオンがいい」と答えた。インタビュアーが「中谷選手ですか?」と尋ねると「そうだね、その方がいい」と認めた。ただし、井上が所属する大橋ジムの大橋秀行会長は井上の今後のプランとして、2戦戦ったあと、階級をフェザー級(57・1キロ以下)に上げてWBA世界フェザー級王者ニック・ボール(英国)に挑戦し、その後、来年に日本で「戦うべき相手がいる」と階級をスーパーバンタム級に戻して、階級をバンタム級から上げてくるであろう中谷との対戦構想を描いている。アラルシク長官は「もし(中谷戦が)実現しなかったら、また別の素晴らしい試合が行われるだろう」と話した。ボール戦が有力とみられるが、今年は日本とサウジアラビアは国交70年となり、両国は成長戦略「ビジョン2030」に向けて関係を深めている。「日本は我々にとって重要な国であり、非常に大きなイベントや長い1週間を予定している」と同長官は、井上に対して両国の“架け橋”になることを期待している。

 井上が推定総額約30億円のスポンサー契約を結んだ「リヤド・シーズン」から注目されていることに対し、中谷はこの日、「期待感が高まっているのを感じています。ハイパフォーマンスをするのが僕の仕事。良い仕事をしたい」と、まずはクエジャルを退けて、その先の統一王座獲得などへ夢を広げた。

 戦績は27歳の中谷が29戦全勝(22KO)、23歳のクエジャルが28戦全勝(18KO)。

 試合はPRIME VIDEOでライブ中継される。

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