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巨人の育成2位は“変化球マニア”「人一倍、自信がある」高校時代にはレジェンドに迫る実績も

スポーツ報知 / 2025年2月9日 10時5分

菅野級の先発投手になることが目標の育成2位の堀江

 巨人の若手選手の今を伝える「From G」。第3回は、前回に続き24年ドラフトで入団した育成ルーキーを紹介する。育成2位の堀江正太郎投手(18)=文星芸大付=は多彩な球種を操る“変化球マニア”。昨夏の栃木大会で1試合19奪三振を記録したドクターKは、オリオールズ・菅野級の先発投手への成長を目標に掲げた。

* * *

 187センチ、88キロの大型右腕・堀江は、バランスの良いフォームから右腕を振り抜いた。大きな可能性を秘める大器は、3軍キャンプ地の宮崎・都城でじっくりと調整を進めている。

 「毎日、ウェートトレーニングや食事など体づくりの面で充実している感じがある。今は体づくりをやっていければと思います」

 武器は「人一倍、自信がある」と胸を張る多彩な変化球。カーブ、スライダー、カットボール、チェンジアップ、フォークに加え、ツーシームの習得にも励む。“変化球マニア”を支える手先の器用さは、幼い頃からの鍛錬のたまものだ。

 「菅野さんやダルビッシュさんの投球を見て変化球に興味を持った。小さい頃から小さめのボールを2つ持って、手の上で回したりしていました。投げること自体も楽しいし、勉強することも好きなので、一番の長所になってくるのかなと思います」

 巨人のエースの姿が、投手として歩み始めるきっかけをくれた。投手ではなかった小学4年生の頃、テレビ画面の中で躍動する菅野の投球に心を打たれた。

 「その時の菅野さんはピンチを背負っても3球三振に抑えていて、自分は投手をやっていなかったのに心が熱くなった。格好いいと思ったし、もっと野球をやりたい、と。今度は自分が菅野さんみたいに、そういう気持ちを与えられる選手になれたらいいなと思っています」

 最速147キロの角度のある直球と変化球のコンビネーションを武器に、高校時代にはレジェンドに迫った。昨夏の栃木大会2回戦・足利戦では、江川卓(作新学院)の持つ栃木大会記録21奪三振に迫る1試合19奪三振を記録した。

 「一番は先発投手としてゲームをつくること。自分の活躍、成績よりも勝つという役割を果たす中で自分本来の投球ができたので、そういう結果になったのかなと思います」

 しかし甲子園を目指した戦いは、準々決勝で作新学院に敗退。「最後の試合はメンタル面で、あがってしまった」。苦い経験を糧にするため、入寮時には「覚悟の磨き方 超訳・吉田松陰」を持参。精神面の強化へ向けたアプローチを進めている。

 「いつ、どんな状況、場面でも落ち着いて自分の力を出すことが一番大事。本を読むことで参考にしてみようと思った。印象に残ったのは『止まることは許されない』という言葉。その日、その日に全力を尽くすというか、大げさに言えばその日死んでも後悔ないように過ごすということ。格好いいなと思いました」

 好きな言葉は「努力は一生、本番は1回、チャンスは一瞬」。支配下昇格のチャンスをつかんだ先には、“変化球マスター”への成長を理想に掲げる。

 「理想は一球種、一球種がウィニングショットになる投手。少しゲームのようになってしまうんですが、藤川さんの直球、菅野さんのスライダー、岸さんのカーブ、千賀さんのフォーク…のような。一つ一つで空振りやカウントが取れて、代名詞になる球を3つ、4つと投げていきたいです」

 理想は菅野のような先発投手。一瞬のチャンスをつかむため、土台を築き上げていく。(小島 和之)

 ◆堀江 正太郎(ほりえ・しょうたろう)2006年10月8日、東京都生まれ。18歳。小学4年から野球を始め、中学時代は東東京ポニーに所属。文星芸大付では1年秋からベンチ入り。2年夏の栃木大会では全5試合に救援登板して甲子園出場。2年秋からエース。187センチ、88キロ。右投右打。

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