ロコ・ソラーレが挑む９月末の五輪代表候補決定戦は三つ巴の激戦

ロコ・ソラーレの藤沢五月

　９月末に行われる２６年ミラノ・コルティナ五輪への五輪代表候補決定戦に出場する３チームが決まった。出場は昨年の日本選手権優勝チームのＳＣ軽井沢ク、世界ランク最上位で今大会３位以内に入ったロコソラーレ、今大会を制したフォルティウスだ。

　３チームの実力は拮抗（きっこう）している。勝ったフォルティウスは、今季はスキップの吉村紗也香が出産を経て、２季ぶりに復帰。ショットの正確さに加え、精神的な強さを身につけ、最も安定感のあるチームと言える。ロコ・ソラーレは、今大会は準決勝で敗れたとはいえ、世界ランキングは日本勢最上位。世界での強さと経験は他チームを圧倒している。１次リーグで敗れた昨年の覇者ＳＣ軽井沢クも、ミスを修正してくれば当然、チャンスは出てくるはずで、激戦が予想される。

　◆２６年ミラノ・コルティナ五輪の代表枠　出場は１０か国。２４、２５年の世界選手権のポイントの上位７か国（開催国のイタリアを除く）が出場権を得る。権利を取れなかった場合は、１２月に開催予定の五輪最終予選で、残りの２枠を目指す。日本女子は２４年の世界選手権にＳＣ軽井沢クが出場し、１１位で３ポイントにとどまっており、２５年３月の世界選手権（韓国）では上位が求められる。