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「チームが勝てるために8回を投げた方がいいなら投げる」巨人・大勢の決意 守護神ライデルにつなぐ役割「楽しみです、逆に」

スポーツ報知 / 2025年2月10日 5時0分

ロージンの粉を飛ばしながら、投げ込む大勢(カメラ・今成 良輔)

 巨人・大勢投手(25)が9日、宮崎春季キャンプで大トリでブルペン入りした。現在は、阿部監督による我慢指令に、焦ることなく丁寧に調整を重ねる方針だ。また昨季まで、守護神を務めた右腕だが、ライデル・マルティネス投手(28)の加入を受け止め「チームが勝てるために自分が8回を投げた方がいいなら投げる」と、決意も語った。

 力強い腕の振りから、大勢の放ったボールが、冷たい空気を切り裂き、ミットに「パーン」と音を響かせながら収まった。第2クール、最終日。投手陣大トリでのブルペン入り。ブルペン捕手を立たせた状態でスライダー、フォークを交えて13球を投げた右腕は「寒いですし、昨シーズンもキャンプでけがしているのでしっかり調整しようと、自分のペースでやっていたらこの時期になりました。体の感覚もよかった。バランスを意識しながら投げられてよかったです」と充実の表情を浮かべた。

 昨季は春季キャンプ序盤に右ふくらはぎを痛めて離脱した苦い思い出がある。投げ終わりに言葉をかけた阿部監督は「いきなり飛ばさないでいい。沖縄に行ってしっかり放れるように、自分でストレートの制球だけ確認するという意味でやったらどう?と話してみました」とハイペースにならないように指示したことを明かした。右腕も「焦る時期でもないし、丁寧に一日一日を大切に過ごしたい。(捕手が)座るのはいつでも座れるんですけど、バランスよく投げたいので立ち投げでやってます」と、今後も気候や体の状態に応じながら調整を進めていく。

 一心不乱に腕を振る覚悟だ。大勢が8回、新加入したマルティネスを9回に据える方程式が阿部監督の中で出来上がった。これまではルーキー時代に自らの力で勝ち取った守護神の座にこだわりを持ってきた。しかし、その気持ちにも変化が生まれた。「8回と言われているので、その仕事がしっかり果たせるようにやりたい。去年、勝つ喜びも負ける悔しさも知りましたし、だからこそ自分が何を求めたいのか考えた時に、『勝ちたい』という気持ちだった。チームが勝てるために8回を投げた方がいいなら、自分が投げる、と思いました」と勝利が最優先であることを再認識した。

 新たな持ち場もチームの勝敗を担う重要な役割。「(8回は)楽しみです、逆に。9回は今まで投げてきたので、去年以上のものを求められると思います」と背番号15。自分にしかできない役割を全うするために大勢はじっくりと己を作り上げる。(水上 智恵)

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