魔改造が好影響 巨人・田中将の“宝刀" さらなる進化に久保巡回投手コーチも太鼓判

スプリットを投げ込む田中将大(カメラ・小林　泰斗)

　巨人・田中将大投手（３６）が９日、ブルペンで初めて変化球を解禁、宝刀スプリットの進化に久保巡回投手コーチから太鼓判を押された。

　計４３球中、同球種２球とカーブ３球。スプリットには「まだまだ分からない。感覚だけの部分で投げていただけって感じ」とした上で「ストライクゾーンに投げようと思って、ゾーン付近にしっかり投げられていた」と制球面には納得の表情を浮かべた。

　今キャンプで体を縦に使うことへの矯正を続けてきた。今回２球種を解禁したのも、ともに縦変化で「しっかり（体を）縦に使ってうまく投げられるか」と説明。宝刀を見守った久保コーチも「得意球だから大したもん。真ん中低めにポンと投げられるのは素晴らしい。（リリースの）高さが出ればより効果的に、横に膨らまずラインが上から下に出せると思う」と「魔改造」がさらに好影響を及ぼす可能性を口にした。

　現状、２次キャンプ地の那覇でシート打撃と実戦登板を理想としている。間違いなく順調に段階を踏んでいる右腕。「次のクールで、もう少し強度が上がった球をしっかりと投げていくことができればなと思います」と前を見据えていた。