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【日本ハム】ドラフト5位の山県秀が「守」役に名乗り…紅白戦でのアピールに新庄監督「レギュラーを取るチャンス出てくる」

スポーツ報知 / 2025年2月10日 6時0分

3回1死一塁、堅実な守備で併殺を完成させた山県(左は明瀬、カメラ・池内 雅彦)

◇日本ハム紅白戦 白組2-3紅組(9日・名護)

 日本ハムは9日、1軍の名護キャンプで2日連続となる紅白戦を実施した。2軍から参加したドラフト5位ルーキー・山県秀内野手(22)=早大=は、紅組の「7番・遊撃」でフル出場。2回の守備で内野安打かと思われた三遊間への打球を、抜群のフットワークと正確なスローイングでアウトにした。打撃では2打席連続三振と課題を残したが、持ち味の守備で名刺代わりのスーパープレーを見せ、2000人が詰めかけたスタンドを沸かせた。

 山県にとっては、まさに“見せ場”だった。2軍から参加した初の1軍紅白戦。2回、先頭の上川畑が三遊間へゴロを放った。左膝が地面につく低い体勢でスライディングしながら捕球すると、勢いのままに立ち上がりノーステップで一塁へ。ストライク送球で俊足の左打者を完璧なアウトに仕留め、強烈な印象を残した。

 三遊間への打球は想定していた。「サインが真っすぐだったので、三遊間にこういうゴロが来たらこういう風にさばこうと、昨日の夜にイメージしていたのが来た。上川畑さんの足の速さを警戒して、早めにスローイングしたって感じですかね」と解説。大歓声には「ちょっと鳥肌が立ちました」と笑顔を見せた。

 スライディングキャッチは「腰が高い状態で逆シングルでいくのが、土(のグラウンド)で怖かった。自分の中では安全策」と説明。全身を大きく使うスローイングも「置きにいった投げだった。思いっきりって感じじゃなかった」と余力があったことを明かした。左打者にとっては内野安打コースだが「自分はショートゴロと思ってさばいてる」。3回1死一塁でも堅実なスローイングで4―6―3の併殺を完成させた。

 ただ、バットでは2打席連続三振に倒れ「守備で食べていくにも、バッティングが必要」と決意を新たにした。新庄監督も「捕って早かったですね。余裕で守ってるなって。でも打つ方で結果が出てないから焦ってるんで、もう少し落ち着いて打席に入ってほしい。あの守備があるんだったら、センター前に打ってくれたらレギュラーを取るチャンスも出てくる」と守備を高く評価し、打撃の成長を求めた。

 「本当に楽しい時間を過ごした」と初の1軍を満喫した山県。まずは1軍昇格を目指して、攻守に地力をつけていく。(山口 泰史)

 ◆山県 秀(やまがた・しゅう)2002年5月1日、東京都生まれ。22歳。国分寺リトル、稲城リトルシニアから早大学院を経て早大に進学。難関校の早大学院からは元中日・森徹以来66年ぶり2人目のプロ野球選手。早大では4年春にベストナイン、大学日本代表。ピアノが特技で堅守が売りと、漫画「ドカベン」の殿馬をほうふつさせる“リアル殿馬”。176センチ、80キロ。右投右打。

 〇…達は初の実戦登板で1回を無安打無失点、2奪三振。最速149キロをマークしたが「60点。先頭にフォアボールを出してしまったので」と自己評価した。先頭の五十幡に四球を与えると、暴投で一気に三塁へ進まれ無死三塁。それでも続く矢沢、清宮を狙って連続三振に仕留めるなど後続を断ち「ノーアウト三塁になりましたけど、そこから1つ2つギアが上げられて2人三振取れたので、その部分は評価していいかなと思います」と話した。

 〇…伊藤はキャンプ2度目のブルペン入りで、新球キックチェンジも交え34球を投じた。「体がすごい元気なのが一番。バランス的にもすごくいい状態」と手応えを口にした。前日には加藤が170球など、球数を投げる投手が多い中で「もともとローペース。3月になったら投げられるくらいで」と今年もマイペース調整を貫く。内定している4月1日のエスコン開幕戦(対ソフトバンク)に狙いを定め、着実に段階を踏んでいる。

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