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スキージャンプ 岡部凛大郎が少年組で逆転優勝…父は98年長野五輪団体金の孝信さん

スポーツ報知 / 2025年2月10日 6時9分

大雪の表彰台で笑顔を見せる岡部(中央、左は三上、右は佐々木、カメラ・石井 睦)

◇雪印メグミルク杯ジャンプ (9日、札幌・大倉山ジャンプ競技場=K点123メートル、ヒルサイズ137メートル)

 少年組は、1回目2位の岡部凛大郎(下川商1年)が2回目に最長不倒距離の135メートルを飛んで逆転。1998年長野五輪団体金メダリストの孝信さん(54)を父に持つホープが、昨年のジュニア組に続くタイトルをつかんだ。成年は52歳の葛西紀明(土屋ホーム)が優勝。女子は岩佐明香(28)=大林組=が圧勝した。

  五輪金メダリストの父・孝信さんが見守る前で、今年も岡部が勝利をつかんだ。2位で迎えた2回目。「力まずに飛べた」と、父譲りの切れ味鋭い踏み切りから飛距離を伸ばした。大倉山では自己最長の135メートル。逆転で昨年のジュニア組に続くタイトルをつかみ「目標である父に、また一歩近づけたかな」と、はにかみながら笑顔をのぞかせた。

 初出場だった8日のインターハイ(名寄)は、悪天候により1回で終了。力が入り過ぎて持ち味を出せず9位に終わった。試技では手応えをつかんでいただけに「本番で結果を出せず悔しい思いでいっぱいだった」。その日のうちに札幌へバス移動する強行軍の中でも、きっちりと修正した。

 “父超え”を目指し昨春、江別市の親元を離れて強豪・下川商に進んだ。昨秋には試合で左足首を骨折。練習できない期間もあったが、焦らずに少しずつ遅れを取り戻した。孝信さんは「アプローチが安定し、飛び出しの方向も良くなってきた」と評価。「パワーをつければ、もっと良くなるのでは」と伸びしろに期待する。

 目標とするのは父だけではない。成年組で優勝した36歳も上の葛西について「ずっとトップに立ち続けている。本当にすごい。いつかは追いつきたい」と刺激を受けている。「いつも自分の最高を出せるようになれば、この先も勝てる機会は増えてくると思う」。偉大なジャンパーたちを追って、世界への道を切り開く。(石井 睦)

 〇…女子はまたも岩佐が圧勝した。1回目で唯一K点越えの128メートルでトップに立つと、2回目はゲートが下げられながらも最長不倒の134メートルまで飛距離を伸ばした。悪天候で競技は何度も中断したが「うまく気持ちをコントロールして慌てずに力を発揮できた」。W杯メンバーが不在とはいえ、国内大会では1日のTVh杯に続き今季4勝目。無双状態はどこまで続くのか。

 ▽男子成年 〈1〉葛西紀明(土屋ホーム)250・8点(138メートル、127・5メートル)〈2〉小林潤志郎(Wynn.)248・9点(124メートル、137・5メートル)〈3〉竹内択(team taku)244・2点(134・5メートル、131メートル)

 ▽男子少年 〈1〉岡部凛大郎(下川商高)195・8点(115メートル、135メートル=最長不倒距離)〈2〉三上託摩(余市紅志高)151・6点(104・5メートル、122メートル)〈3〉佐々木星語(札幌日大高)148・9点(115メートル、112メートル)

 ▽ジュニア 〈1〉森大耀(札幌福井野中)184・4点(126メートル=最長不倒距離、108メートル)〈2〉姫野蒼大(札幌前田中)93・8点(112・5メートル、81メートル)〈3〉長谷川琉巳(名寄中)48・2点(81メートル、92・5メートル)

 ▽女子 〈1〉岩佐明香(大林組)234・7点(128メートル、134メートル=最長不倒距離)〈2〉小林諭果(CHINTAI)171・4点(114メートル、122・5メートル)〈3〉中山和(日本ビール)137・9点(104・5メートル、111・5メートル)

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