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巨人からくふうハヤテに新加入の最速151キロ右腕・笠島尚樹投手…NPB復帰へ「1年勝負で決めるしかない」

スポーツ報知 / 2025年2月10日 6時10分

NPB復帰を目標に奮起を誓うくふうハヤテの笠島(カメラ・伊藤 明日香)

 プロ野球ウエスタン・リーグのくふうハヤテに新加入した笠島尚樹投手(22)がこのほど、しずおか報知の取材に応じた。2020年育成ドラフト3位で巨人に入団した最速151キロ右腕。昨季限りで戦力外になった後、ハヤテのトライアウトに合格した。社会人チームから誘いがあったが、NPB復帰にこだわり、静岡を新天地に選んだ。

 22歳の笠島はキッパリと言った。「1年勝負で決めるしかないという気持ちでやらないといけないと思っています」。敦賀気比高(福井)から入団した巨人では支配下登録されることなく、4年のキャリアが終わった。昨季は2軍戦の登板機会もなく、3軍戦で主に中継ぎ。十分すぎる危機感が、「1年勝負」という言葉ににじむ。

 1月15日の合同自主トレから参加し、チームにもなじんできた。「1軍、2軍と分かれていない分、同じチームでやっているという意識が強い。全員が先頭に立つという気持ちの強さを感じます」。すでに中村勝投手コーチ(33)から先発起用の方針を告げられた。「願ってもない機会、精いっぱい投げたい」とモチベーションは高い。

 巨人での4年間で、サイド気味に投げ込む直球は最速146キロから151キロにアップした。似たフォームのエース戸郷翔征投手(24)に球の握り方を教わり、「スピンがかかりやすくなり力強くなった」という。また、杉内俊哉投手コーチ(44)らの指導を受けてスライダーなどの変化球を投げてきたが、「落とす球を増やすことで幅が広がる」と戸郷の決め球・フォークの習得にも意欲を見せた。

 新シーズンは3月14日、本拠地・ちゅ~るスタジアム清水でのオリックス戦から始まる。「誰にでも登板はくると思うので…」と開幕投手にこだわりはないが、古巣・巨人戦への話題には目の色を変えた。

 4月15日から本拠地で今季唯一の対戦となる3連戦が行われる。「そりゃ、投げたいです。ローテだと何人目に入れば当たるのかな」。投げ合う相手には20年育成ドラフト4位で、昨年ハヤテに派遣された木下幹也投手(22)を希望した。同じ高卒で仲のいい同期。「絶対負けたくない。ハヤテの選手と仲良くなるため、電話で“先取り情報”をもらいました」と笑った。

 巨人で「011」だった背番号は、戸郷と同じ「20」と迷った末に「21」を選んだ。「僕が小学生の時に初めてもらった数字。初心に戻るという気持ちを込めました」。覚悟を決めたシーズンへ、着々と準備を進める。(伊藤 明日香)

 ◆笠島 尚樹(かさしま・なおき)2002年12月7日、福井・鯖江市生まれ。22歳。4歳から野球を始め、小学時代は鳥羽野球部、中学では鯖江ボーイズに所属。敦賀気比高では1年春からベンチ入りし、甲子園には1、2年の夏に出場。20年育成ドラフト3位で巨人入団。昨季は3軍戦で24試合に登板して4勝1敗1セーブ、防御率2.17。178センチ、82キロ。右投右打。

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