「現役生活はあと数回しか競馬に使えない」調教師の語り口から察知したG1未勝利馬の勝利のサインと記者渾身の予想
スポーツ報知 / 2025年2月11日 16時0分
◆スポーツ報知・記者コラム「両国発」
「今回はチャンスだと思う。何とか最高の結果を残したい」。名トレーナーの発する言葉から感じた勝ちへの執念が決め手だった。
入社1年目で知識ゼロから競馬記者になって8か月。最も印象深いレースは、昨年11月のマイルCSだ。1週間を通してさまざまな角度から勝ち馬を探る連載「考察」を担当した。直近の成績だけでなく、血統や調教、過去のデータなどの細かい分析が必要。夢の中でもトレセンで取材していたほど、人生で間違いなく一番、競馬に向き合った。
前回、前々回の勝ち馬2頭に、出走17頭中13頭が重賞ウィナーという好メンバーがそろっていたが、最も気になったのはソウルラッシュ。キレのある末脚が魅力の実力馬だが、それまでG1は6戦未勝利、23年のマイルCSは首差の2着に惜敗。あと一歩、ビッグタイトルに届いていなかった。「現役生活はあと数回しか競馬に使えないと思う。何とかG1のタイトルを取らせて種牡馬入りさせてあげたい」。JRA・G122勝(当時)を誇る池江調教師の軽妙な語り口のなかに、並々ならぬ思いを感じた。データや調教の動きなども加味し、「これは来る」と確信して本命に決めた。
結果は直線を豪快に突き抜けて、見事7度目の挑戦で待望のG1初制覇をつかんだ。現場に出た当初は、関係者の発する脚質や展開、コース形態の話などが理解できず戸惑った。そこから経験を積んで、取材から陣営の勝負気配を察知できたことは大きな自信になった。競馬記者の醍醐(だいご)味は現場の生の声を予想に生かせること。これからも勝利へのサインを逃さない取材を心がけたい。(中央競馬担当・山本 理貴)
◆山本 理貴(やまもと・りき)24年入社。6月から中央競馬担当。野球歴16年、競馬歴8か月。まずは的中率上位を目指し奮闘中。
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