「打つ方に関しては言うことない」日本ハム新庄監督 計８安打３打点クリーンアップを絶賛

５回、右前打を放つ清宮幸

　日本ハムの新庄剛志監督（５３）が１１日、打線への手応えを口にした。今季初の対外試合となった練習試合・楽天戦（金武）で、１５安打で６点を奪い快勝。特に期待を込めて並べた清宮幸、野村、万波のクリーンアップが、４回にいずれも中前への３連打で得点を奪うなど、計８安打３打点と結果を残した。２月１１日は師匠・野村克也さん（享年８４）の命日。レイエスら一部主力が不在の中、最高の形でチームの近未来を担う打線の骨格を披露した。

　ベンチの奥に座って、新庄監督は躍動する選手たちを見ていた。「打つ方に関しては言うことない」。クリーンアップは「最初水谷くんが５番だったんですけど、この３人に引っ張ってもらわないといけないから」と意図を説明した。その上で「今日の並び好きでしたね。雰囲気を感じる打順」。固定したいと公言する打線の可能性を感じた。

　クリーンアップの３人も相乗効果を口にする。清宮幸が「出塁したら何とかしてくれる。心強かったです」と語れば、野村は「清宮さんは塁に出る確率が高いので、ランナーがいる場面が増えてくる。シンプルに打てば、打点もついてくる」。万波は「皆さんからの期待も感じるので、何とか結果で応えたい」とうなずいた。

　師匠から褒めてもらえるんじゃないかとの問いかけに、「褒めてくれないでしょ。優勝してからでしょ、褒めてくれるのは。『わしは何回優勝したと思うんや』って、たぶん言ってますよ」と笑った新庄監督。シーズン後、褒めてもらえるだけの準備が整ってきた。（山口　泰史）