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【阪神】ノムさん命日に誓った!「素材は生かすべき」藤川球児監督の育成工場 再生工場の魂は受け継ぐ

スポーツ報知 / 2025年2月12日 5時0分

及川雅貴と話をする藤川球児監督(左)(カメラ・義村 治子)

 阪神・藤川球児監督(44)が11日、ノムさんの命日に「育成工場」の完成を誓った。高知商からドラフト1位でプロ入りした99年に監督だった野村克也さん(享年84)が亡くなり、ちょうど5年。沖縄・宜野座キャンプのブルペンで若手投手を指導し、言葉に熱い思いをを込めた。

 「(当時は)“再生工場”でした。チャンスはほとんどなかった。ずっと最下位のチームで勝たないといけないというのがあったと思う。考え方はその時々(のチーム状況)によって(違う)。私としては素材は生かすべきだと思う」。藤川監督が実践するのは「育成工場」だ。1日のキャンプインから選手に直接アドバイスを送るシーンは少なかったが、この日は積極的に技術面で助言した。

 特に高卒6年目を迎える及川については、ウィリアムス駐米スカウトの力も借りた。及川と同じ左腕で、指揮官の現役時代にはともに「JFK」を担った名リリーバー。「選手たちが良くなるため。違う角度から見ている方が気づきも大きい」とスライダーを投げる際に右肩が上がる悪癖を修正し、盟友との共同作業で飛躍へ導こうと懸命だ。

 一昨年の10勝から昨季7勝(11敗)にとどまった村上には、投球の際に股関節を立たせる重要性を力説した。ドラフト3位右腕・木下(KMGホールディングス)にも、軸足の右足にしっかり体重を乗せてから投げている才木を教材にするよう推奨。効率良く力を出すため「見た方が早い」と指示した。

 一昨年の日本一を経験している主力選手に加え、虎将として一人でも多くの新戦力を台頭させるのが大きな仕事だ。「野球人である前に社会人であれ、と。野村克也さんからいただいた人生訓。それを一番強く、自分の中で取り入れながら…」。ノムさんの魂を受け継ぐ青年監督が、新たなタイガースの時代を築く。(中野 雄太)

 〇…阪神・野村克則バッテリーコーチは、父・野村克也さんの命日を沖縄・宜野座キャンプで迎えた。最近は表情や後ろ姿が、克也さんに似てきたと言われることが増えたといい「思い出してしまう、あのとき(5年前)のこと。まだ実感が本当になくて。帰ったら家にいるような。教えられたことを若い子たちに伝えていきたい」と遠くを見つめた。

 ◆野村再生工場の主な選手

 ▽江本孟紀(南海) 東映からトレードで加入の2年目右腕は、移籍1年目でプロ初勝利を含む16勝。

 ▽江夏豊(南海) 江本とのトレードで阪神から獲得。先発からリリーフに転向させて名ストッパーに。

 ▽田畑一也(ヤクルト) ダイエーから加入した通算2勝の右腕は、移籍1年目に12勝、翌年に15勝。

 ▽遠山奬志(阪神) サイドスローからのシュートを習得させ、左のワンポイントリリーフとして重宝。松井秀喜キラーとなった。

 ▽山崎武司(楽天) 配球を読む打撃を覚えさせ、プロ21年目で本塁打、打点の2冠王となった。

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