米大リーグキャンプ フロリダ州も始動…フィリーズの招待選手・青柳晃洋は就労ビザ発給遅れで今週末に合流予定

青柳晃洋

　米大リーグは１２日（日本時間１３日）、フロリダ州で、千賀滉大投手が所属するメッツなど計１１球団が、バッテリー組のキャンプ・リポートデーを迎えた。阪神からポスティングシステムを利用して、フィリーズとマイナー契約を結び、招待選手としてメジャーキャンプに参加する青柳晃洋投手は、就労ビザの発給が遅れ、リポートデーには間に合わなかった。

　フィリーズのドンブロウスキー社長は、同州クリアウォーターのキャンプ施設で会見し、「数人は、ビザの関係で遅れている。コーヨーもそうだ。数日を要すると思うが、週末には合流できると思う」と見通しを語った。同社長は「国際スカウト陣が、かねてより、彼に注目しており、我々は彼のことが好きだ。３Ａに行くかもしれない点にも、前向きに考えてくれたので、チャンスを与えたい。層の厚みは大切だし、アジアの選手を獲得し、アジア圏に扉を開くことは、球団にとって大事なこと。いつかチームを助けてくれるだろう」と青柳について言及した。

　フ軍先発陣はウィーラーを筆頭に、ノラ、サンチェス、スアレス、ルサルドと５枠がほぼ確定的。青柳は、チーム合流次第、招待選手としてメジャー枠を目指すことになる。

　また、タイガースは年俸１５００万ドルで契約したアレックス・カッブ投手が、右臀部の炎症で開幕アウトとなった。球団は「自主トレでの投球練習で症状が発覚し、ＰＲＰ（血小板）注射を患部に受け、キャンプでリハビリを行う」と発表。同州レークランドでメディアに対応したヒンチ監督は「１か月は遅れる」と語っており、契約最終年の今季、昨季終盤ブルペンに回っていた前田健太投手への先発へのカムバックに期待が高まる。

　きょう１３日（同１４日）は、巨人からＦＡでメジャー移籍を果たした菅野智之投手を擁するオリオールズなど同州では、４球団がバッテリー組のリポートデーとなる。この日のオリオールズのキャンプ施設はメディア非公開で、フィジカルなどが行われた模様。関係者によると、菅野の野球道具などの荷物は、すでに当地に届いているようだ。