映画でわかる!財政破たんしてしまったデトロイトってどんな街?

ハリウッドニュース / 2013年7月19日 15時10分

エミネムが住んでいたデトロイトの豪邸 (c)Hollywood News

 米中西部ミシガン州デトロイト市は、現地時間18日午後破産法の適用を申請しました。アメリカ地方自治体の財政破たんとしては過去最大規模。日本でもそこそこ有名な街だったため、驚いた人も多いのではないでしょうか。「名前だけ知っているけれど、いったいどんな街?」という人のためにデトロイトを舞台にした映画をご紹介。

■『ドリームガールズ』
『ドリームガールズ』は2006年公開のミュージカル映画。ブロードウェイ・ミュージカルが原作で、1960年代のデトロイトが舞台となっています。中古車販売店を経営しながら音楽業界進出への野望を捨てきれなかった主人公カーティスはコンテストで落選した3人娘を、店の車を全部売り払って売り出そうと考えたところからストーリーは始まります。ビヨンセ、ジェニファー・ハドソン、エディ・マーフィらのパワフルな歌声も見どころですが、アメリカの根深い人種差別問題についても知ることができます。

「アメリカ一の車の街」と呼ばれたデトロイトは自動車産業の中心地として、1950年ごろにピークを迎えましたが少しずつ衰退がはじまり、貧富の差の拡大しつつありました。当時アメリカの中でも黒人の比率が高い街であったことが映画からも分かります。人種差別への抵抗などから1967年に黒人暴動が起き、治安が悪化。白人富裕層が市外へ脱出していきました。追い打ちをかけるように1970年代からガソリンの高騰と性能のよい日本車の台頭によって自動車産業は急速に衰退していったのです。

■『8 Mile』(エイトマイル)
栄華を極めたデトロイト没落後の1995年が舞台。すっかり貧困や暴力、ドラッグが蔓延する街となってしまったデトロイトに実在する「8マイル・ロード」は都市と郊外、白人と黒人を分ける境界線。この映画でも人種差別が描かれていますが、こちらは逆にエミネム演じる白人ラッパーが黒人主流のヒップホップの世界で「逆差別」をされてしまいます。逆境にも負けず希望を捨てないエミネムの姿に勇気づけられることでしょう。いわずもがなの大ヒット映画です。

ゴーストタウン化してしまったかつての自動車の聖地デトロイト。負債総額は180億ドル超(約1.8兆円)ともいわれる異例の事態ですがこれをきっかけにさらなる破たんが続く可能性もあるそうで、今後の動向が気になるところです。【池上 ヒロミ】

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