『ホビット』の撮影に参加した動物27匹が死亡、動物愛護団体が抗議

ハリウッドニュース / 2012年11月20日 21時5分

『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのピーター・ジャクソン監督 (c)Hollywood News

ファンタジー映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの60年前を舞台にした『ホビット 思いがけない冒険』(12月14日日本公開)の撮影に参加した動物27匹が命を落としたとして、動物愛護団体が抗議をしている。

同映画の撮影に参加した馬やにわとり、やぎやひつじなどの27匹の動物が1年以上前に亡くなっていたことが分かった。動物たちが保護されていた農場には穴が開いていたり、フェンスが壊れたりしていたそうで、施設の状態が悪いことが原因だと言われており、以前この映画の製作会社に勤めていた元従業員によって明らかになったのである。

今回の事実が明らかになったことで、動物愛護団体のPETAはジャクソン監督に手紙を書き、それぞれの動物がどのようにして死亡したかを綴って、「ミスター・ジャクソン、我々は『ホビット』で使われた動物たちに起こったことを認めてくれることを願っています」とコメントし、CG技術で動物を登場させてほしいと訴えた。

同映画の監督であるピーター・ジャクソン監督とプロデューサーたちは現地時間19日に声明文で、撮影中に動物たちはしっかりと保護され、撮影中に亡くなったのではないと強調し、「27匹の動物が撮影中に虐待によって亡くなったという事実をはっきりと否定します」「アクションシーンや動物にストレスを与えるようなシーンでは動物を参加させないようにしました」とAP通信に発表した。

本件は以前、第三者機関の動物・子供の虐待を防ぐサポート団体「アメリカン・ヒューマン・アソシエーション(AHA)」が調査しており、現在もこの件については調査中である。また、彼らは、その評価対象が撮影現場のみでしかないことを認めており、動物たちの施設の環境は標準以下だったとしている。これを教訓に、すべての動物が撮影現場のみならず、もっとしっかりと監視されるべきだと主張している。

間もなく公開されるこの映画のイギリス、アメリカ、ニュージーランドのプレミアで、PETAは抗議を行う計画をしていると言われている。多くの動物が命を落としてしまったことは、今後ほかの映画の制作で動物を参加させることにもかかわる問題となるだろう。しっかりと調査して、同じことが起きないように対策が立てられるべきである。【馬場 かんな】

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