スコセッシ白熱教室(3) 映像業界を目指す若者へのアドバイス

ハリウッドニュース / 2012年2月25日 19時7分

学生たちとの時間を楽しんだマーティン・スコセッシ監督

――スコセッシ白熱教室(2)から続く。

●映画を作るときに普遍的なメッセージを込めているのでしょうか?

「いい質問ですね。私はストーリーに関しては、いわゆるトピック的な、1年後、2年後、あるいは10年後に理解されなくなるような題材には、あまり興味を持っていません」。

「振り返ると、人間としての基本的な要素、信頼、裏切り、罪、責任、というものが多いですね。そういう意味では、おそらく、普遍的といえますが、それは人類に共通しているものだと思います。それは願わくば、将来も普遍的であってほしいですね」。

●映像業界を目指す若者へのアドバイス、メッセージ

「いまやシネマはさまざまに変化していて、私にとっては今後映画というのは理解できない形態になっていくと思います。私には分かりませんが、皆さんは理解されるものになると言えると思います」。

「『ヒューゴ~』は“発明の時代”という設定があります。車、飛行機、潜水艦、いろいろな技術が登場した時代でした。当時、人々はユートピアを期待しました。そして今、この映画に登場する時代と同じようなことが、皆さんの時代だと思います。新しい技術が登場してきているので、そういったものを駆使して、新しい方法で、ストーリーテリングがされると思います」。

「映画はいろいろな表現方式で語られていくものになります。とはいえ、観客は共同で体感するものなのです。ですので、皆さんにとっては、素晴らしい機会が与えられているのです。私自身はそのことを目にすることはできませんが、皆さんはそれを駆使して、物語を伝えていくことができると思います」。

「最後にひとつ。皆さんに与えられているのは、新しいことをするということです。私たちは何か新しいことをしましたので、皆さんには何か別の新しいことをしていただきたいと思います」。

講義終了後、学生たちから大きな拍手が起こった。監督も名残惜しそうに会場を後にしたのが印象的だった。学生たちは監督の言葉の数々に何を思っただろうか?【ハリウッドニュース編集部】

ハリウッドニュース

トピックスRSS

ランキング