パク・チャヌク監督が語る、“韓国とアメリカでの映画製作の違い”とは?

ハリウッドニュース / 2013年5月31日 18時45分

インタビューに応える韓国映画界の奇才パク・チャヌク監督 (C) 2012 Twentieth Century Fox. All Rights Reserved.

『オールド・ボーイ』(03)でカンヌ国際映画祭の審査員特別グランプリを受賞し、全世界で高い評価を受けている韓国映画界の奇才パク・チャヌク監督のハリウッドデビュー作『イノセント・ガーデン』が5月31日に日本で公開される。来日時のインタビューで、韓国とアメリカでの映画製作の進め方の違いやキャストのニコール・キッドマンなどについて語った。

本作をアメリカデビュー作に選んだ決め手は「プリズン・ブレイク」主演ウェントワース・ミラーが執筆した脚本だったようだ。
パク監督は、「本作は、あの当時受け取った脚本の中で一番の可能性を感じたものだった。これだけの力を持った脚本だったら、英語とかフランス語とかどんな言語でも、世界のどこでも映画にできると思っていた」と明かし、その脚本を絶賛した。

本作は、ミア・ワシコウスカ、ニコール・キッドマン、マシュー・グードの3人で構成され、この3人がほとんどすべてのシーンの原動力となっている。
ニコールについて聞くと、「演技をする機械のようなものだ」と語り、「すべてワンテイクのうちに、彼女はいくつもの違った雰囲気や人格を続けて演じ分けることができる。彼女があれほどさまざまな演技をたやすく、ごく自然にやってのけたので本当に驚いた」とその演技力に感嘆の声を漏らした。
ミアについては、「必要でない時にはあまり見せすぎず、代わりに感情を隠すことで、観客の好奇心や注意をとらえるやり方を知っていると思う」と抑制の効いた演技を絶賛。

また、撮影を進めるなかで、韓国とアメリカで監督する上での本質的な違いについて実感したようだ。
「韓国映画を作る時には、セットではとてもリラックスした状況で進めていく。役者やスタッフと話し合いをしながら各ショット、各テイクを撮影し、一緒に編集までやることもある。私はそういうゆっくりしたやり方を楽しんでいた。それに比べて、アメリカでは何もかもとてもあわただしく、急いでいて半狂乱に近いから、慣れるまでは苦労した。最後には、そういうふうにすばやく進めるのも時にはいいかもしれないと思うようになった。ペースが徐々にクライマックスに達し、だらだらとすることなく、勢いに乗って進めることができるからね」とそれぞれの賛否についても語った。

監督の18歳の娘が「(監督の)作品の中で一番好き」と語るように、本作は繊細なシーンが多く女性が楽しみやすい作品となっている。【ハリウッドニュース編集部】

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