1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

裁判で明かされる異様な事実の数々 検察と弁護側の食い違い すすきのホテル殺人 傍聴の司法キャップ解説

HTB北海道ニュース / 2024年6月4日 19時50分

(c)HTB

初公判を取材した司法担当の伊藤榮祐キャップとともに法廷での浩子被告をお伝えします。

裁判では、これまで明らかになっていなかった事件に至るまでの経緯や浩子被告の動きが見えてきました。まずは弁護側の冒頭陳述です。

去年5月、瑠奈被告は男性とホテルで初めて会いました。その後6月中旬に「7月1日に男性と再び会う約束をしている」と瑠奈被告から聞いた浩子被告は、両者を会わせないために「瑠奈被告はやくざの娘」だという架空のシナリオを考えたといいます。ただ、修被告はこれを修正し男性に対し「瑠奈被告が嫌がることをしないよう」依頼しました。そして7月1日、瑠奈被告が男性を殺害し頭部を自宅に持ち帰ります。この時、浩子被告は瑠奈被告に殺害の意思があることを認識していませんでした。

事件後の浩子被告の動きや心境についても弁護側は具体的に主張しています。去年7月2日の朝、浩子被告は瑠奈被告から「おじさんの頭を持って帰ってきた」と告げられましたが、恐怖のあまり中身を確認せず浴室に近づけなかったといいます。さらに瑠奈被告から男性の頭部や眼球を見せられたほか動画撮影を依頼されました。ただ、頭を損壊する動画とは知らず修被告に助けを求めました。その後、警察の尾行を察知しもうすぐ瑠奈被告が逮捕されると思って、今までどおり家族で過ごすことを選択したということです。

一方、検察側の冒頭陳述からは異様ともいえる親子関係が見えてきました。両親は瑠奈被告を「お嬢さん」と呼んでいました。そして、「私はお嬢さんの奴隷です。瑠奈ファースト」という誓約書にサインするなど常に瑠奈被告の機嫌を伺っていたといいます。

HTB報道部 伊藤榮祐司法キャップ)

浩子被告が瑠奈被告の殺害の意思を知っていたかどうかについては弁護側と食い違いがあります。

依田アナウンサー)

去年5月に男性とホテルで会った後に「絶対に仕返しする殺してやりたい」と瑠奈被告は両親に伝えたといいます。そして「頭部の動画撮影」について浩子被告は、瑠奈被告から依頼を受けた後、修被告に「撮影カメラマンするでしょ」とLINEを送信。さらに瑠奈被告から損壊した頭部を見るよう強要されると「よろしかったらお嬢さんの作品ご覧くださいな」と修被告にLINEを送ったといいます。

そして浩子被告の裁判の今後の見通しについて、元東京地検の検事で刑事裁判に詳しい中村弁護士に聞きました。

Q浩子被告の判決までは?

元東京地検検事・中村浩士弁護士)

「検察から新たな物証等が示され、そこの証拠価値等について争わない限りは、証人尋問それから被告人質問のみとなると、1ヵ月かかるか、かからないか程度かなと思います」「ただ新たな証拠が検察から提出されてくるような展開になってくると、もう少し時間がかかってくるんだろうなと思いました」

浩子被告の次回の裁判は来月1日に予定されています。弁護側は父の修被告を証人として法廷に呼ぶ方針です。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください