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交渉決裂「論点が違う」奈井江町 猟友会クマ駆除辞退問題 他方クマ対策にハンタードローン活用の自治体も

HTB北海道ニュース / 2024年6月11日 19時12分

(c)HTB

空知の奈井江町で猟友会が報酬が低いことなどを理由にクマの駆除を辞退している問題で、町が猟友会への依頼を断念したことがわかりました。

奈井江町三本英司町長)

「電話でお話をしている中で、結果としてじゃあ断念せざるを得ませんねということでお伝えしました」

北海道猟友会砂川支部奈井江部会山岸辰人部会長)

「物別れで終わりましたって話で、振り出しもくそもない」

両者の溝は埋まりませんでした。去年クマの目撃が相次いだ奈井江町。町は今年4月、猟友会にクマ出没時の対応を担う「鳥獣被害対策実施隊」への参加を呼びかけました。町から提示された日当は最大で1万300円でした。

北海道猟友会砂川支部奈井江部会山岸辰人部会長(先月)

「高校生のコンビニのバイトみたいな金額でやれ。ハンター馬鹿にしてないって話ですよ」

参加辞退の紙猟友会の奈井江部会は報酬の低さや業務内容などを理由に参加辞退を申し出ました。これを受け、奈井江町は報酬を増額する方針を示していましたが交渉は決裂したということです。

北海道猟友会砂川支部奈井江部会山岸辰人部会長)

「実施隊の要項に問題があるってことも把握してない、だから、問題はありありなんだからと。人手も足りないし。町長はあくまでも実施隊を稼働させることにこだわるから、それは話の筋が違う。私とあなたと論点が違いますと」

分かり合うことはなかった両者。もし今、クマが出没したら町はどうするのでしょうか。

奈井江町三本英司町長)

「今までも猟友会だけではなくて地域の狩猟免許を持っている方がいろいろな形で協力していただいています。そういう人たちの力を借りながらやっていきたいし、そういう中でできるだけ早くきちっとした形を作っていきたい」

ハンターの報酬や待遇などが問題となる中、名寄市では新たなクマ対策が導入されています。

「ワンワン」

犬の鳴き声などでクマを追い払う「ハンタードローン」です。

そば農家水間健詞さん)

「遠隔操作で追い払えるからクマに接近しなくていい」

こちらのそば農家では毎年の様にクマなどによる農業被害が出ていてドローンの導入を決めたそうです。

そば農家水間健詞さん)

「全面踏まれてまったく収穫できないのがここ10年くらい続いていて、1年間の苦労が無駄になってしまうので、そういうことがないようにしたい」

ハンタードローンの活用を進めているのはドローンスクールも運営する地元の自動車学校です。

名寄自動車学園和田敏明社長)

「クマがまず人の声、犬の声、これには非常に反応する」

花火を取り付けて音を鳴らすこともできるハンタードローン。先週、名寄市と警察、自動車学校が協定を結び、市街地にクマが出没した際ドローンが必要だと判断されると市が自動車学校に出動を要請することになりました。

名寄自動車学園和田敏明社長)

「試行錯誤しながら対応をこれから考えていかなければいけないと思っています」

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