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まるで雪景色 ポプラの綿毛が地面埋めつくす きれいだけれど火災には注意 北海道の初夏の風物詩

HTB北海道ニュース / 2024年6月13日 19時56分

(c)HTB

北海道の初夏の風物詩と言われる、ポプラの綿毛。白く染まった幻想的な光景を楽しめますが、一方で注意しなければいけない点もあります。

富永誌衣那記者:「初夏を感じる季節となりましたが、地面を見てみると白い綿毛に覆われていて、雪が積もったかのようです」。

季節外れの雪景色にも見える光景。地面を真っ白に染めているのは、風に乗ってふわふわと宙を舞うポプラの綿毛。道立近代美術館には、ポプラの木が2本植えられていて、毎年5月末から6月末までこの幻想的な景色を楽しむことができます。

見に来た人:「これだけ綿毛がいっぱいなのは見事ですね。本当に素晴らしいなと思いました。きれいですね」。

例年この時期に大量に舞う綿毛ですが、気を付けなければいけないことが…。それは火災です。

キャンプ場の管理人:「ポプラの種子に綿毛がたくさんあるんですけど、そこに火の粉が引火してあっという間に広がった」。

13日午後1時半ごろ、札幌市手稲区のキャンプ場で草などが燃える火事が発生。けが人はいませんでした。目撃者によると、客がたき火をしようと火を付けたところ、周りの地面にあったポプラの綿毛に燃え移ったということです。

キャンプ場の管理人:「(ポプラの綿毛に)火が付いたら危険だということをお客様に知らせてあげられなかったのも、申し訳なかったと思っています」。

燃えやすく、火災の恐れもあるポプラの綿毛。そもそも、ポプラの綿毛とは何なのでしょうか、専門家に聞いてみました。

北海道立総合研究機構 林業試験場 道北支場・錦織正智支場長:「お母さんの木から遠く離れたところに種を飛ばすためです。お母さんの近くに子どもが育ったら、お母さんと栄養の取り合いになったりしますけど、お母さんから離れたところに子どもが育つと、栄養の取り合いにもならない」。

専門家によると、ポプラの綿毛の中には種が入っていて、風に乗って遠くまで飛ばすことで広い範囲で繁殖できるということです。

この綿毛、花粉症などアレルギー症状の心配はないのでしょうか。

錦織正智支場長:「ポプラの綿毛が原因でアレルギーになったり、ぜんそくになったりという例は報告されていないです。ポプラの綿毛の時期と牧草の花粉が飛ぶ時期が重なるので、牧草の花粉アレルギーの方が勘違いされて、ポプラの綿毛でアレルギーになっていると思われる例はある」。

きれいだけど厄介なところもあるポプラの綿毛。今月いっぱいは道内を飛び回りそうです。

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