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「手稲区に地下鉄を」 住民が東西線延伸求め約2万8000人分の署名提出 切実な理由とは? 札幌市

HTB北海道ニュース / 2024年6月19日 19時3分

(c)HTB

札幌市手稲区に地下鉄を。地元住民らが19日、秋元市長に地下鉄東西線の手稲延伸を要望しました。その背景にある、切実な理由とは?

手稲区連合町内会・平川登美雄会長:「郊外に住むような体制になってきているのが、今の人口傾向だと思う。まだまだ手稲区には伸ばすところがいっぱいあるんじゃないかと思う」。

地域住民の悲願だという、地下鉄東西線の手稲延伸。19日札幌市の秋元市長に手渡されたのは、延伸を求める要望書とおよそ2万8000人分の署名です。

大原麻潤記者:「東西線の地下鉄宮の沢駅です。地下鉄はここで終わりなので、手稲方面に行くにはバスなどに乗り換える必要があります」。

厚別区の新さっぽろ駅と、西区の宮の沢駅を結ぶ地下鉄東西線。住民らは、宮の沢駅から手稲区の下手稲通までおよそ8km地下鉄を延伸し、JR手稲駅と北海道科学大学の近くに地下鉄駅を設置するよう求めています。

地下鉄の利用者:「通ったらいいなと思います」。

在校生954人の北海道科学大学高校。去年4月、地下鉄南北線が通る豊平区の中の島から、手稲区の大学があるキャンパスに移転してきました。

北海道科学大学高校・橋本達也校長:「最大の問題が、交通アクセスが非常に低下するということでした。バスに乗り切れないとか、いろいろありました」。

高校は、JR手稲駅から歩くと25分かかります。駅前のバス停には、生徒たちの列ができていました。大学と高校には、合わせておよそ6000人が通勤・通学していますが、手稲駅からキャンパス行きのバスは、1時間に2、3本しかありません。

高校生:「雨の日とかもそうですし、バスの中は混むのでずっと立ってる状態が続くので。(地下鉄の)駅が近かったら、すぐ学校に行けると思うのでいいなと思います」。

高校生:「冬場とかJRが止まった時に、地下鉄で帰れれば楽だと思います」。

北海道科学大学・高校橋本達也校長:「冬の間は徒歩・自転車はダメですし、バスがものすごい時間がかかって、やっぱり地下鉄はそういったことが全くありませんので、飛躍的にアクセスが良くなる」。

冬は大雪に見舞われると、JRやバスに運休や遅れが出ることも。手稲渓仁会病院では、冬場、病院関係者の出勤に時間がかかり、医療に影響が出たこともあったそうです。

通院している人:「(冬場は)予定に間に合わあなかったりとか。そういうので慌てたこと何回もあった」。

手稲区民:「(JRの運休で)地下鉄宮の沢駅からバスに乗って帰って、というのが何回かあったんですよね。そういう時は、地下鉄だったら楽だなと思います」。

地下鉄の手稲延伸を求める期成会連合会によりますと、手稲区まで地下鉄が伸びれば、小樽方面から大通に向かう客の利用も見込めるといいます。結果、1日の地下鉄利用者数はおよそ2万6700人、年間の運賃収入はおよそ66億円になるという試算結果が出ています。地下鉄延伸の工事に2080億円かかっても、30年で黒字化できるとしています。要望を受け、札幌市の秋元市長は。

札幌市・秋元克広市長:「冬の交通を考えた時に、地下鉄の効果は非常に大きいということで、皆さんの思いをしっかりと受け止めて、札幌市としても今後の検討を進めていきたい」。

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