1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

食事届けるだけじゃない 高齢者配食サービスとは? 発見遅れ利用者死亡 札幌市長「委託取りやめも検討」

HTB北海道ニュース / 2024年6月20日 19時12分

(c)HTB

札幌市の介護保険事業の一つ、高齢者配食サービス。食事の配送とともに安否確認を行うものですが、事業者が確認を怠り、自宅で倒れていた利用者の発見が遅れ、その後、死亡が確認されるという事態が起きました。一体、何があったのでしょうか。

午後3時、75歳の男性の自宅に届いたのは夕食用のお弁当です。

宅配弁当なず菜・森浦久美子代表:「きょう、ちょっと(洋服が)おそろいな感じ」。

札幌市の「高齢者配食サービス」は、65歳以上で病気などの理由から調理が困難な1人暮らしの市民の自宅に、夕食を届けるサービスです。最大週6日、1食500円で提供され、およそ2300人が利用しています。

利用者(85):「とっても助かっています。毎日お弁当が届くのを、楽しみに待っています」。

利用者(75):「手作りのお弁当は安心。きょうはたぶん肉。やっぱりそうだ。毎日(配達の)メンバーが変わるので、会話していても飽きなくていい」。

宅配弁当なず菜・森浦久美子代表:「(利用者の)日々の変化を感じとることを、すごく大事にしている。気になることがあれば、ケアマネジャーや関係機関に連絡するようにしている」。

このサービスの最大の特徴は、配食時の「安否確認」。札幌市は、11の事業者に配食サービスを委託しています。

廣瀬美羽記者:「札幌市中央区にあるこちらの事業所でも、夕食の宅配サービスを行っています。しかし、安否確認を怠ったことで、自宅で倒れていた利用者の発見が遅れる事態となりました」。

札幌・中央区にある「宅配クック1・2・3南円山店」。今月7日と8日、札幌市中央区に住む80代の女性宅に配達員が訪問した際、応答がなかったにもかかわらず、安否確認を行いませんでした。その後、家を訪れた家族が倒れている女性を発見。女性は病院に運ばれましたが、死亡が確認されました。

シニアライフクリエイト:「お弁当をただ届けるのではなく『きょうもお客さまに会いに行く』という気持ちを込め、手渡ししています」。

しかし、今回、配食を行ったフランチャイズ店舗は、ドアノブに弁当をかけただけで安否確認をしなかった上、責任者が「後から家族が訪問するため特段の連絡は不要」と判断していたということです。運営会社は…。

シニアライフクリエイト:「手渡し配食の重要性を再点検し、安否確認不備の再発防止を徹底してまいります」。

札幌市によりますと、このようなケースはサービス開始以来初めてだということです。

札幌市介護保険課・長田理恵課長:「本来必要なこと(安否確認)を行わなかったということは、私どもにとっても大変遺憾です」。

秋元市長は…。

札幌市・秋元克広市長:「業務の契約的には、きちんと履行されていないということがありますので、何らかの処分というようなことについても検討していかなければいけないと、このように思っている」。

記者:「処分というのは委託を取りやめる?」

秋元市長:「ということも含めてですね」。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください