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札幌市中央区のビルで17人が「せきや喉の痛み」を訴えた問題 原因はクマ撃退スプレーの噴射と判明

HTB北海道ニュース / 2024年6月24日 16時28分

(c)HTB

先週、札幌市中央区のビルで複数の人がせきや喉の痛みを訴えた問題。ビルに入居する会社への取材で、従業員がクマ撃退スプレーを噴射したことが原因だったことがわかりました。

■加藤諒也記者:

「人通りが多い場所です。こちらのビルで複数の人が咳やのどの痛みを訴えたということです。」

今月17日、札幌市中央区にある5階建てビルで、当時ビルにいた17人がせきや喉の痛みを訴える騒ぎがありました。病院に搬送された人はいませんでしたが、警察や消防が駆け付け周辺の道路がおよそ2時間閉鎖されるなど現場は一時騒然となりました。

当初、原因がわかりませんでしたが、ビルに入居する会社が24日、驚きの調査結果を明らかにしました。

■三城 総務責任者:

「ゴミ捨て場に熊よけスプレーが廃棄してあった。従業員がそれを見つけた。消費期限もかなりすぎてて、中身が入っているかいろいろ気になるところもあって、コンマ数秒間噴射してしまった。」

この会社によりますと当時従業員4人が、不用品を処分するために1階の屋内にあるゴミ置き場で作業をしていました。その際1人が不用品の中にあったクマよけスプレーを噴射。その後4人は換気をしそのまま外出しましたが、スプレーはビルの中に充満。

警察によりますと、ビルにいた18人のうち、1階にいた7人、3階にいた10人がせき、鼻水、喉や目の痛みを訴えました。

クマ撃退スプレーを巡っては、去年12月にも騒動が。

JR浜松駅に停車していた東海道新幹線の車内で、乗客の一人が登山用に持っていたクマスプレーを座席に座る際に誤って噴射。乗客5人が目やのどの痛みを訴え、2人が病院に搬送されました。クマスプレーには安全装置が装着されていない状態だったということです。

■廣瀬美羽記者:

「札幌市内のアウトドア用品店には熊よけの鈴やスプレーが並んでいます。」

誤って屋内で噴射すると、非常に危険なクマスプレー。消費期限は概ね4年ほどですが、処分する時の注意点をアウトドア用品店に聞きました。

■秀岳荘 森山俊さん:

「これ(安全装置)を捨てるときもつけて捨てる、何らかの形でこれがプッシュされてしまうとたへんなことになってしまうのでそこはご注意いただきたい。少しでも中身が残っているものは、決してゴミステーションに捨てないで専用の引き取り先に持ち込むということになります。」

札幌市では、中身がないクマ撃退スプレーは「燃やせるゴミ」の日に中の見える袋に入れて捨てることができますが、中身があるものは消防署や地域のリサイクルセンターなどで引き取ってもらう必要があります。

登山や山菜取りなどで持ち歩くことが増えたクマ撃退スプレー。

誤った事故を起こさないよう注意が必要です。

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