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“安全軽視の姿勢”厳しく指摘 知床・観光船沈没事故 乗客家族が賠償15億求め運航会社社長ら提訴

HTB北海道ニュース / 2024年7月3日 19時43分

(c)HTB

おととし4月の知床沖の観光船沈没事故で、乗客の家族らが運航会社の桂田精一社長などを相手取りおよそ15億円の損害賠償を求める訴えを札幌地裁に起こしました。

中川宙大記者)

「弁護団が札幌地裁に入っていきます。これから運航会社と社長を相手に提訴をします」

事故から2年2カ月あまり。家族の闘いは司法の場に移ります。

おととし4月。知床沖で沈没した小型観光船「KAZU1」。

乗客乗員26人のうち20人が死亡、6人は行方不明のままです。

桂田精一社長)

「このたびはお騒がせして申し訳ありませんでした」

乗客14人の家族らあわせて29人は、「知床遊覧船」と桂田精一社長に対し損害賠償を求める訴えを起こしました。請求額はおよそ15億円に上ります。

弁護団の会見)

「知床遊覧船と桂田代表の法的責任を明らかにして原告らが被った全損害を賠償させることになります。同時に裁判という公の場において桂田代表の真摯な謝罪を強く求めます。これは亡くなられたご家族と残されたご家族の尊厳の問題なんです」

訴えの中で原告団が厳しく指摘しているのは桂田社長の「安全軽視」の姿勢です。

「幾重にも厳重に定められている安全管理・運航管理上の義務についてことごとく無視・軽視していた。本件事件は起こるべくして起きた事件と言わざるを得ない」

この裁判に参加するのに際し、苦渋の決断を下した家族もいます。

息子(7)が行方不明の男性)

「生存が厳しいというのもわかっていますし、でもやっぱり…もしかしたらってそういう気持ちも一定程度はあります」。

KAZU1に乗っていた当時7歳の息子はいまも行方不明のまま。

ただ、原告団に加わるには「遺族」となる必要があるためことし2月、戸籍上、息子を亡くなったものとする「認定死亡」を届け出ました。

桂田裁判に参加する理由。それは桂田社長と直接、向き合うためです。

息子(7)が行方不明の男性

「船を出さなければ出航させなければ、この事件は起きなかった。それを桂田は他人のせいにして「船長が悪い」とか「国も悪い」とかそういう言い逃ればかりして、しっかりと自分の罪を認めて責任をとってもらいたい」

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