1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

「成長した娘を見たかった…」中1女子生徒いじめ自殺問題 両親が札幌市相手に損害賠償求め提訴

HTB北海道ニュース / 2024年7月5日 19時18分

(c)HTB

3年前、札幌市の女子中学生がいじめを苦に自殺した問題で、両親が市を相手におよそ6500万円の損害賠償を求める訴えを札幌地裁に起こしました。

原告側・佃祐世弁護士:「今回の案件は教務主任、担任の先生が(いじめを)知っていていたにもかかわらず、放置・無視したという点が重要だと思います」。

3年前にいじめを苦に自殺した札幌市内の中学1年生の女子生徒。学校が適切な対応を取らなかったなどとして両親が札幌市を提訴しました。

報告書:「どれい扱いされた」「トイレに閉じ込められ『うけるー』との声を聞いた」

市教委が公表したいじめの調査報告書。「絵の具で服を汚された」などのいじめの内容が報告されています。訴状などによりますと、自殺した中学生は小学5年生ごろから2年以上にわたり、同級生らから執拗ないじめを受け続けていたとされています。いじめの被害は、教師らに訴えていたにもかかわらず放置されたということです。中学生はうつ病を発症しましたが、学校が有効ないじめ防止措置を怠ったことでうつ病が進行。これにより、自殺に追い込まれたとして市におよそ6500万円の損害賠償を求めています。

原告側・佃祐世弁護士:「アンケートで(いじめの被害を)書いてあるにもかかわらず、それをいじめとして認識せず、何も対応しないという学校の教員がいるのかと」。

訴えを起こした両親のコメントです。

父親:「年齢を重ね、成長した娘を見たかった」。

母親:「いじめ被害を訴えても先生方が誰も助けてくれなかったことでどれだけ娘が悩み苦しんでいたかと思うと悔してなりません」。

市教委は、提訴を受け「訴状が届きましたら内容を確認し、対応を検討して参りたい」としています。

訴状などによりますと、自殺した女子生徒と保護者は学校に対して再三にわたり、いじめの被害を訴えていたとしています。いじめが始まったのは、小学5年生からでした。小学6年生の時には、校舎の屋上から飛び降り自殺をしようとしましたが、学校側は「いたずら」として処理したとされています。学校がいじめの事実を認識しながら放置し続けたことが「注意義務違反」にあたるとされています。

厚生労働省は先の見えない不安や生きづらさを感じているとき、ひとりで悩まずに専門の相談員に相談してほしいと呼びかけています。

【相談窓口】

#いのちSOS(24時間対応)0120-061-338

LINE「こころのほっとチャット」友だち追加

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください