買い物客困惑「とんかつではなく鶏のかつに…」食卓の味方「豚肉」にも値上げの波「経験のない上がり方」

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夏バテ対策にも有効な豚肉。使い勝手の良さと手頃な価格から食卓の味方と言われていましたが、今、値上げの波が豚肉にも押し寄せてきています。

厳選された道産の豚を使ったロースかつ。きめ細かい肉質が特徴です。

森唯菜アナウンサー)「柔らかい。こんなに厚みがあるのにしっとり。甘い脂がじゅわっと口の中で溶けていきます」。

とんかつ作りとんかつ店にとって、命ともいえる豚肉。いま、その価格が悩みの種となっています。

とんかつ檍 田村允さん)

「ここ1年で通常の3割ほど上がっています。経験のない上がり方です」。

とんかつ作り背景にあるのは円安による飼料の高騰。先週金曜日にも仕入れ値がさらに上がったと言いますが、メニューの値上げは当面行わない方針です。

とんかつ檍 田村允さん)

「お客様に今まで通り召し上がっていただきたいので、消耗品や光熱費など少しでも節約して商品には影響ないように努力しています」。

ホットシェフ影響はコンビニエンスストアにも。店内調理で人気を集めるセイコーマートのホットシェフも原材料費の高騰で8日から一部の商品が値上げとなりました。

カツ丼など豚肉を使った商品も値上げの対象で、カツ丼は、1個あたり、594円から604円となります。札幌のスーパーでも異変が。

森唯菜アナウンサー)「スペイン産の豚肉は100gで109円。今年に入ってから値段が上がり続け、20円ほど高くなったということです。」。

円安と輸送費の高騰で外国産の豚肉価格が上がっているといいます。

買い物客 Q高くなっている感覚は？

「あります。チラシを見て安い所に行く」。

「豚肉は買いやすくて使いやすかったのでよく買っていたが、それすらも買えなくなって。献立どうしようかなと思うことが増えた。とんかつではなく、鶏のかつにしたりしている」。

カウボーイ北野店 稲田恒夫店長)「鶏肉はうちはすごいお買い得で、ブラジル産なんですけど、100グラムあたり55円。人気商品でかなり販売しています」。

鶏肉へ消費が移るほど高くなってしまった豚肉。今後、価格が下がる見込みはあるのでしょうか。

カウボーイ北野店 稲田恒夫店長)「年内はこれ以上は下がることはちょっと見込みがない。うちの利益を削ってでもなんとか少しでも販売したいなと思っている」。