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環境への影響を懸念 金試掘で豪金探査会社が住民説明会 かつて「静狩金山」と呼ばれていた地域 黒松内町

HTB北海道ニュース / 2024年7月22日 16時9分

(c)HTB

北海道の黒松内町から長万部町にかかる山林で金などを試掘する権利を取得したオーストラリアの企業が初めて近隣住民への説明会を開きました。

参加者からは環境への影響を懸念する声が相次ぎました。

町民)

「黒松内町の未来にとって何もいいことはないんです。黒松内町およびその近隣での試掘、あるいは採掘に向けた取り組みは一切やめていただきたいと私は思います」。

19日、黒松内町で説明会を開いたオーストラリアの金探査会社。道経済産業局から2月に金などの試掘が認められ、今後の事業計画を町民らに初めて説明しました。

試掘を行うエリアは黒松内町から長万部町にかけての、およそ346ha。戦前、金の採掘がさかんに行われ「静狩金山」と呼ばれていた地域です。

この会社の日本法人JapeXは全国各地で「試掘権」を申請していますが、最も早く国から許可されたのがこの静狩地区でした。しかしこの地区には全国有数の清流である朱太川の支流が流れているほか、「環境再生型農業」に取り組む牧場が隣接しています。

今回初めて開かれた説明会には80人を超える町民らが参加。環境への影響を心配する声が次々にあがりました。

説明会)

「この川は黒松内町の宝です。このような計画は住民みな絶対に反対だと思います」、「井戸の水に影響はないのか」、「もう一度調べさせていただいてボーリングで汚染を引き起こす可能性は勉強させていただいてからお答えする」。

試掘エリアに隣接する牧場の夫婦は会社側の説明にどのような印象を持ったのでしょうか。

グラッドニー牧場 ティム・ジョーンズさん)

「私の印象ではすべて巧妙なトリック。一般的な言葉を多く使って具体的な言葉は使われなかった。環境保護に興味があると言っていたが、その方法については教えてくれなかった」。

金探査企業のトップグレッグ・フォウリス会長は、住民の理解が得られるように説明を続けていくと話します。

グレッグ・フォウリス会長)

「あまり予想できなかった質問が多かったわけではない。私たちも最初から思っていたが懸念は水と環境にある。非常に強い反応だったというふうに捉えている。私たちとしてはそれに対してきちんと答えていけるようにしていきたい」。

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