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「倍近い値段に…」そば店悲鳴 コンブの生産量が年々減少 今年度は北海道内全体で初の1万トン割れか

HTB北海道ニュース / 2024年8月5日 17時16分

(c)HTB

和食などの出汁に欠かせないコンブの生産量が年々、減少していて、今年度は道内全体で初めて1万トンを下回る見通しです。

なぜなのでしょうか。

■(そば辰本店にて)井元小雪記者:

「夏にはそば、いいですよね~。しかしいまこのつゆに使われているある食材に異変が起きているんです。」

札幌市中央区の、そば店。そばつゆの出汁に欠かせないのが、コンブです。

■そば辰本店・金見俊吾代表:

「函館のコンブで、出汁に最適。」この店では、2日に1回出汁をとっていて、1度に使うコンブはおよそ200グラム。1カ月で3キロほど消費しますが、年々、仕入れ値が上がっているといいます。

■そば辰本店・金見俊吾代表:

「5年くらいの間で倍近い値段になっている。つゆの味でバランス、そばがおいしくても、そのそばにあったつゆじゃないと成立しない。」

Qコンブもないとだめ?だめですね。

「成り立たないです。」

道内では道内ではコンブの生産量の減少が続いています。10年前のおよそ1万8000トンから右肩下がりで減っていて、今年度は初めて1万トンを下回る見込みとなっています。

■(根室市から)櫻井靖大記者:

「こちらには乾燥されたコンブが置かれていますが、例年であればこの時期天井ほどの高さまであるということです。」

昨年度のおよそ2500トンから、今年度は1400トンほどにまで落ち込むと見られている根室地区のコンブ。まさに今が漁の最盛期ですが、例年よりも天然モノが育っていないといいます。

■歯舞漁協昆布漁業部会井川一美部会長:

「天然の方は雑藻がついちゃって全然芳しくないです。質も量もだめですわ。いまのところで昨年の3分の1くらい。」

なぜこれほどまでにコンブが取れなくなっているのか。

道立総合研究機構によりますと、コンブにとって育ちやすい海水温は11~12℃ですが、道東では去年8月9月の海水温が20℃を超えコンブが育ちにくい環境だったといいます。

■歯舞漁協昆布漁業部会井川一美部会長:

「不安ですよね。調査をして何が本当の原因なのか、具体的に人工的に手をかけていかないと。育てる漁業ですから。」

札幌のそば店。そば粉、食用油、電気代に人件費などあらゆるものが値上がりしていますが、味の基本となるコンブは妥協するわけにはいきません。

■そば辰本店・金見俊吾社長:

「コンブとか味に直接かかわってくるので、コンブの値段上がったからと言ってコンブを減らそうとかいう考えは全くない。」

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