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「3頭がクマに…」クマが犬を襲撃 地元猟友会不参加の新たに発足した“実施隊”が駆除 奈井江町

HTB北海道ニュース / 2024年8月5日 19時27分

(c)HTB

地元の猟友会が人員不足や報酬の低さを理由にクマの駆除を行わない北海道・奈井江町で4日、クマ1頭が駆除されました。駆除したのは札幌のハンターでした。

「犬を多頭飼いしており、そのうち3頭がクマに襲われたかもしれない」。

北海道の奈井江町にある犬の繁殖施設。およそ60匹の犬が飼育されています。この施設を管理する男性が被害に気づき、3日に警察に通報しました。

高橋海斗記者)

「こちらの施設、普段は管理人が常駐していないのですが、1日に1回えさをやりに来るということで、その時に犬3頭が死んでいることが分かったということです」。

死んだ3匹の首のあたりにはクマの爪で引っかかれたような跡があり、柵にはクマの毛も残されていました。今回のクマ被害ですが、地元の猟友会は出動していません。

海道猟友会砂川支部奈井江部会 山岸辰人部会長)

「物別れで終わりましたって話で、振り出しもくそもない」。

奈井江町・三本英司町長)

「電話でお話をしている中で、結果としてじゃあ断念せざるを得ませんねということでお伝えしました」。

今年4月、町は猟友会にクマ出没時の対応を担う「鳥獣被害対策実施隊」への参加を呼びかけました。しかし猟友会の奈井江部会は人員不足や報酬の低さなどを理由に参加を辞退。町は報酬を増額する方針を示しましたが、両者の溝は埋まりませんでした。

奈井江町・三本英司町長)

「今までも猟友会だけではなくて地域の狩猟免許を持っている方がいろいろな形で協力していただいています。そういう人たちの力を借りながらやっていきたいし、そういう中でできるだけ早くきちっとした形を作っていきたい」。

紆余曲折を経て、先月末に奈井江町に発足した「鳥獣被害対策実施隊」。日当4800円を基本として活動時間や内容に応じて金額は加算され、8時間稼働した場合は、最大4万1600円支払われます。

メンバーは、猟友会に所属していない奈井江町のハンター1人と札幌市、恵庭市、当別町のハンター、あわせて11人です。

鳥獣被害対策実施隊 北村義行さん)

「奈井江町民の安全のために頼むとこれだけの人間が集まった。電話かけたらすぐ飛んで来る」。

(Q仕事してても来る?)「来るって」。

今回、犬3匹が死んだクマ被害では発足したばかりの実施隊が出動。4日に現場から5キロほど離れた山林で体長1.2メートルほどのオスのクマ1頭を駆除しました。仕留めたのは、札幌のハンターでした。

鳥獣被害対策実施隊 北村義行さん)

「2日連続で(繁殖施設に)来ていて、捕獲したあと、きょうは来ていないから、そのクマでないかなと」。

この日、札幌のハンターは自主的に奈井江町でクマの見回りをしていました。実施隊としては北村さん以外のハンターは奈井江町内には常駐していません。地元の猟友会には施設の管理人から出動の要請がありましたが、断りました。

北海道猟友会砂川支部奈井江部会 山岸辰人部会長)

「(猟友会としては)面子が工面できない。差し迫った時にどうするかって問題が出てきたときを一番危惧したから(実施隊への参加)をお断りした。今回たまたまクマが獲れたから良かったけど、離してしまったら、誰がどう始末つけるのかって話」。

町は猟友会不在の実施隊によるクマ対応について「今回は問題なかった」、「今後、運用を続けて課題があれば対応したい」としています。

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