「送り状から個人情報が…」盗難の恐れや不在の情報も 便利だけどリスクも 「置き配」利用のポイントは？

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同じマンションの住人のパソコンを盗んだ疑いで札幌の49歳の男が逮捕・送検されました。男が狙ったのは部屋の前に置かれていた「置き配」の荷物でした。

窃盗の疑いで逮捕・送検されたのは、札幌市白石区の無職・坂真一郎容疑者（49）です。坂容疑者は先月12日の昼ごろ、同じマンションに住む男性のゲーム用パソコン一式、およそ15万円相当を盗んだ疑いが持たれています。

坂容疑者が狙ったのは、コロナ禍を経て需要が高まっている「置き配」でした。警察によりますと、荷物は段ボールに入った状態でマンションの廊下の被害者の部屋の前に置いてあったということです。

坂容疑者は容疑を認めていて、「金が欲しくて盗みました」と話しています。また、同じマンション内で同様の被害が3件確認されていて、警察はこれらについても坂容疑者の犯行とみて調べています。

郵便受け・宅配ボックス業界シェア1位のナスタの調査によりますと、コロナ禍から「置き配」の利用は加速し、利用率は2019年の26.8％から去年の調査では67.3％とおよそ2.5倍に拡大しています。便利で利用したくなる「置き配」ですが、盗まれることのほかにもどのような危険が潜んでいるのか専門家に聞きました。

日本防犯学校・桜井礼子副学長）

「荷物がずっと置いてあったらここの家は今留守なんだなという情報も出してしまっていることになるんですよ」、「荷物が届いた時に送り状が貼ってあるじゃないですか。その送り状から個人情報が取られてしまうという、これは私は一番怖いかなと思います」。

防犯対策グッズもあります。

大原麻潤記者）

「こちらの宅配ボックス、荷物を入れてこのように施錠すると、開かなくなるんです」。

玄関の前に設置する宅配ボックス。様々な種類がありますが重さがあって頑丈なスチール製のものが人気です。他にも。

大原麻潤記者）

「この防犯カメラ、Wi-Fi環境がなくてもスマートフォンから遠隔でみることができるんです」。

携帯回線の契約を結ぶことでインターネット環境がなくても遠隔監視ができる防犯カメラも登場しています。

日本防犯学校・桜井礼子副学長）

「置き配というのはすごく便利ですけれども、便利の裏にはリスクがあるということをわかった上で、置き配の活用をしていただきたいなと思います」。