2日に1回以上起きている… 高速道路での車の逆走 防ぐためにはどうしたら？ 対策はどこまで進んでる？

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2日に1回以上起きているという高速道路での車の逆走。防ぐためにはどうしたらいいのか、対策はどこまで進んでいるのか、取材しました。

東北道（下り）黒磯PA付近で逆送する車「うわあああ！」

今月15日。栃木県の東北道を逆走する1台の軽ワゴン車。この後、乗用車と正面衝突し両方の運転手が死亡する事故となりました。

その翌日。

鹿児島県の九州自動車道では高速道路を降りた車が交差点に侵入しようとしたところ…

「キャア」

逆走してきた車と衝突しました。

北海道でも・・・。

16日、80代の男性が運転する軽乗用車が銭函インターから札樽道に入った後、Uターン。新川インター近くまでおよそ15キロを逆走しました。男性は「よく覚えていない」と話しています。

全国の高速道路で去年は224件の逆走が起きています。実に「2日1回以上のペース」です。悲惨な事故につながりかねない逆走を防ごうとNEXCO東日本や道警などは、28日午前、札樽道の金山パーキングエリアでドライバーへの啓発活動を行いました。

警察官（呼びかけ）

「逆走車を見たら車間距離を開けたり前方をよく見て、一般的に向かって右側の追い越し車線を走って来ることが多いので気を付けていただければと思います」。

ドライバー）

「（逆走車は）怖いですよね。目の前から来たらどう対応できるか、自信が無いので自分も気を付けようと思います」。

ネクスコ東日本は高速道路の逆走防止対策としてインターチェンジの合流部分にラバーポールを設置したり、暗くても光る進行方向を示す看板を設置するなどしています。さらに進んだ対策も。

高速道路に設置されている保安用の監視カメラ。AIによる画像処理技術で逆走を検知し、逆走している車のカーナビなどに「逆走しています」と警告するほか、周囲を走っている車にも注意喚起します。この対策について国土交通省は今年度中に事業者を公募し、早期実用化を目指すとしています。

NEXCO東日本交通管理課・中本哲夫さん）

「やはり高速道路乗られる前にですね、自分はどちら側に行くのか、これからどこに向かってるのかっていうのをですね、しっかり頭の中に入れていただいて、その上でその方向に誤りなくですね、進んでいただくっていうことがやっぱり一番大事かなと思います」。