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いま増えている墓じまい。その方法は?費用は?新しい供養の形とは?

HTB北海道ニュース / 2024年8月30日 17時47分

(c)HTB

特オシ!テーマはこちら考えている人も多いのではないでしょうか?

「墓じまい」についてです。

墓石を撤去して更地にする「墓じまい」ですが、そのやり方や費用など気になるポイントをまとめました。

厚生労働省によりますと「墓じまい」などで、埋葬された遺骨を別の場所に移す「改葬」の件数は道内で2012年度およそ4400件だったのが2022年度には1万件を突破しました。10年で3倍近く増えているんです。

今回、視聴者の方にオンちゃんアプリで墓じまいの経験談を募集したところ、たくさんの投稿をいただきました。ありがとうございます。

札幌に住む30代の「すーぱぁこちゃん」さんからです。

「今年墓じまいをしました。いろいろな書類を集めることが大変でした。

我が家のお墓は遠い親戚の墓が同じ土台に3台乗せてあるため、その他2軒にも墓じまいの意思が無ければできない状態でした。空の状態だと聞いていた墓にもお骨が入っているとわかり、そちらも合葬墓地(複数の人の遺骨を一緒に納骨する墓地)で永代供養することになりました。墓じまい、いろいろありましたが終えることが出来良かったと思いました」

思っていたよりもお墓に入っていた遺骨が多かったというのはよくあるらしいです。

この方は50万~60万かかったそうです。

墓じまいのやり方と費用は一般的にどのくらいがかかるのか、お墓のプロに聞いてきました。

札幌市中央区にある「お墓あんしん相談室」。

運営するのは年間300件ほど墓石の解体を行っている石材店です。

お墓ディレクターの後藤秀幸さんに「墓じまい」の手順を聞きました。

帝北石材お墓あんしん相談室お墓ディレクター後藤秀幸さん

「ご親族様に墓じまいをしますよということを、お伝えしていただくことが前提です。その上で次の仏様たちを持っていくご供養先をご検討するのが1番先かと。石材店に連絡をして見積をとるというのが次の順番かと思います」。

その後しなければならないのが役所への手続き。

遺骨を別のお墓や納骨堂に移すためには自治体からの改葬許可証が必要となります。

後藤秀幸さん「亡くなった方が名義を持ったままになっているケースも多いので、役所によっては1度元気であるどなたかに名義を変更するという手続きをしないと墓じまいの申請ができません」。

手続きが終わったらいよいよ解体工事へ。最後に供養をする場合は工事が入る前に行いましょう。

気になる「墓じまい」の費用は?

後藤秀幸さん「だいたい30万円から50万円ぐらいが札幌市内は多いと思います。墓石の量と広さと機材を使えるスペースがあるかというこの3点が一番大きいのでとても広いところだと、そのお値段で対応できすたとえば100万円近いところも出てくるかなと思う」

これにプラスして遺骨を移すお墓の引っ越し先でもお金がかかります。

後藤さんによりますと引っ越し先として1番多く選ばれているのが、「合葬墓」です。

先ほど紹介した視聴者の方も選ばれていましたが家族以外、他の遺骨も一緒に納骨されます。

低価格で人気なのですがたとえば札幌市営の平岸霊園にある「合葬墓」の場合…遺骨1体につき9100円がかかります。

三笠市にある北海道中央霊園。

北海道中央霊園武田寛理事長「年間200件ぐらい墓じまいを行っております。たくさん手続きがありますので霊園で代行するサービス、これを無料で行っています」

墓じまいや改葬をする手続きの無料代行サービスがあり、特に札幌など道央圏から遺骨を移してくる人が多いといいます。

墓じまいをした人に人気なのが…

北海道中央霊園武田寛理事長「こちらは永代供養がついたスマート墓地になりまして、元気なうちは一般の墓と同様にお使いいただいてみる方がいなくなった時点で霊園の方が名義人に代わって管理をし続けていくことになりますので墓じまいは必要ないお墓になります」。

小型ながら遺骨が20体入るというスマート墓地。価格はおよそ50万円でペットと一緒に入れるタイプのものあり人気を集めています。

こちらは個人墓タイプの樹木葬。1体7万8000円からで、墓じまいの心配がない永代供養付き。遺骨は将来移動や合葬されることなく霊園が管理を続けます。

生前から予約をする人も多いんだそうです。

また、高齢などで直接霊園に来られない人のためこんな珍しいサービスが。

近江谷真由「申し込みをするとこうした専用の段ボールが届きます。

この段ボールを組み立てて、遺骨を入れて送ると霊園が代わりに納骨をしてくれます」。

全国どこからでも無料で遺骨を送れる送骨サービス。年間100件を超える申し込みがあり、この日も関東から遺骨が届きました。

霊園が代行して樹木葬に納骨するということです。

北海道中央霊園武田寛理事長「今までのようにお墓を家で守るというのが物理的にできない、難しいという方が多いのでそれをフォローするために永代供養はあってしかるべきだと思いますし、これからも需要は増えていくと思います」。

後継者がいないままお墓が放置されると大変なことになってしまいます。

札幌市によりますと市が管理する墓地20か所で所有者と連絡がとれず「無縁墓」の疑いのあるお墓は…およそ5000基もあるそうです。

勝手に撤去するわけにもいかないので市では戸籍調査などを行って持ち主や親族を探しているということです。

最後にお墓ディレクターの後藤さんに聞きました。

「墓じまい」でトラブルにならないため1番大切なことはなんでしょうか?

それは…

「親族の合意を得ること」親族に墓じまいを伝えずにトラブルになることが1番多いんだそうです。

墓じまいを知らされずお参りに行ったらお墓がなかったなんてことになったら困りますよね。

元気なうちに家族みんなでお墓について真剣に向き合うことが必要ですね。

以上、特オシでした。

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