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当時プールの監視は1人 小6女児水泳授業中の事故 適切な監視体制は?文科省には人数にガイドラインなし

HTB北海道ニュース / 2024年8月30日 18時47分

(c)HTB

北海道・北広島市のプールで小学6年生の女の子が水泳の授業中に溺れ、意識不明になっている事故。当時プールを監視していたのは1人でした。

29日、北広島市内のプールで小学校の水泳の授業中に12歳の女子児童が溺れた事故。市教委によりますと女子児童はいまも意識不明のままです。

同じ小学校の保護者)

「すごいショックでみんなびっくりしていた。一日でも早く回復してほしい。(学校には)原因がなんだったのかをまず一番に教えていただきたい」。

水泳の授業は小学6年生の39人を3つのグループに分けて行われていました。女子児童は習熟度の一番高いAグループにいました。3つのグループにはそれぞれ、プールの中で指導員が1人付いていました。そしてプールの外で監視をしていたのは教員1人でした。女子児童が溺れたのはクロールの練習をしていた最中で、気づいたのは監視していた教員ではなく、プールから上がってこないことに気づいた別の児童でした。

長さ25メートルで7レーン分ある広さのプール。文科省のプール授業のガイドラインには監視員の人数についての記述はありません。39人の児童が泳ぐプールを1人で監視する体制は適切だったのでしょうか。

函館市にある函館市民プール。毎年市内の小学校が水泳の授業で利用しています。事故があった北広島と同じ規模のプールです。ここでは30人の児童が受ける授業の場合、習熟度などに応じてプールの外にいる監視員を1人から2人配置し、その他に、学校の先生にも監視してもらうということです。さらにはー

函館市民プール・幸田奈美江館長)

「無線で状況を連絡しあって監視体制は変えています。溺れそうな子が多いか、その時の危険予測を察知して(監視員の)人数を多くするとかしています」。

事故を防ぐためにも子どもたちが水に慣れているかや泳ぎ方を見て声をかけていくことも重要だと話します。

函館市民プール・幸田奈美江館長)

「泳げると言っていても泳げない子が多い場合もあるし、泳げるコースに行っても…ということはあるので、そういう時は危険な子がいたら児童にも言うし、指導者の方にも「危険ですよその子は」と言うようにしています」。

今回の事故を受け、北広島市教委は市内にあるすべての小学校の水泳の授業を当面の間中止することを決めています。

北広島市教育委員会・鹿野秀一理事)

「高学年の5、6年生の習熟してきた子どもたちの授業についてはどうだったのかというのは、これから検証していかなければならない」。

溺れた女子児童の小学校は午後6時半から保護者向けの説明会を行うことにしていて校長や市教委などが当時の状況などを説明するということです。

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