北海道新幹線の函館駅乗り入れ フル規格車両で札幌・東京両方向からの乗り入れを基本に検討 函館市

(c)HTB

北海道新幹線の函館駅乗り入れについて函館市はフル規格の車両で札幌と東京からの乗り入れを基本に検討を進めると発表しました。

函館市は北海道新幹線の函館駅乗り入れについて、これまで通常よりも車両が小さいミニ新幹線の使用や新函館北斗駅での車両の切り離しなど6つのケースで検討を進めてきました。

9日に市が公表した資料では、実現を目指す具体的な乗り入れケースとして、車両には現在の北海道新幹線と同じフル規格の新幹線を使い、札幌と東京の両方向からの乗り入れを基本として今後検討を進めていくということです。

フル規格の車両を選んだ理由については、座席数が多く輸送力が大きいことや、北海道新幹線のすでにある駅のホームドアなどがフル規格仕様のため改修の必要がないことなどを挙げています。また、乗り入れによって追加で生じる車両調達費などの費用についてJR北海道には求めない方向で検討を進めるということです。

JR北海道の綿貫社長はこれまでの会見で、すでに結論が出ている問題で「乗り入れが可能とは思わない」と乗り入れ実現に難色を示しています。