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焚火にはちみつ! パノラマ展望も 札幌のホテルの屋上がいま熱い!

HTB北海道ニュース / 2024年9月10日 10時35分

(c)HTB

いま、札幌市内のホテルでは屋上を活用した様々な取組が行われています。その理由はいったナゼなのでしょうか。

伊藤榮祐記者「薪で炙ったマシュマロ…美味しいですねぇ。こんな事が楽しめる、ここ実は屋上なんです」

札幌・中央区、大通公園のすぐそばで2021年にオープンした「ザ・ロイヤルパークキャンバス」。「地産地消」と「北海道を体感する」がコンセプトで館内には至る所にトドマツなザ・ロイヤルパークキャンバスどの道産木材が使われ温もりのある造りとなっています。

屋上ではホテル正面に立つテレビ塔や大通地区の街並みが一望できるのが魅力。

深夜を除いて一般に開放され、バータイムではドリンクを片手に、ゆったりとくつろぐことができます。

さらに、9月末までは、期間限定でジンギスカンを楽しむこともできます。

男性客「夜めっちゃいいなと思いました。ガヤガヤしていなくて落ち着いていていいなって」

ザ・ロイヤルパークキャンバス札幌大通公園木村優吾マネージャー「宿泊の方、主に海外の方に楽しんでいただいたり、あとは地元の札幌の方がここを見つけてくださって遊びに来てくれている。街中で焚火を見ながらお酒を楽しんだり食事を楽しむことができるというところで特別な空間を創りあげられていんじゃないかなと自負しております」

実はいま、札幌市内ではこうした屋上を活用したサービスで集客を図るホテルが増えています。

その理由のひとつが、北海道新幹線の札幌延伸や頓挫した札幌オリンピックなどを見据えて進んできた「ホテルの新設ラッシュ」と「競争の激化」です

札幌国際大学・観光学部山田芳之教授「札幌はいま約400近く(宿泊施設)があるんです。他のホテルとの差別化ですよね、そういったところで皆さん頑張っていらっしゃる」

円柱の形が特徴的なタワー型ホテル、「札幌プリンスホテル」。

ことしで開業52年をむかえたホテルですが、ここでも屋上で「ある強み」を生かした魅力づくりに取り組んでいます。

札幌プリンスホテル山本瞳さん「こちらですね」

伊藤記者「すごい解放感ですね!札幌の景色が360度に渡って一望できますよ」

地上から107mの高さにあるこの屋上、本来は緊急時に使われる「へリポート」ですが、去年から展望台としても活用しています。

伊藤記者「すすきのの繁華街があって…テレビ塔も見えています。山が本当に近いんですね、緑の木々がずらっと並んでいるのがわかります。これはなかなか見られないです。」

山本さん「必ず私たちスタッフがついているということと、事前に風速計で風量を測りまして基準値(秒速7.1m)以内であれば、ご案内するということにしております」

展望台に入れるのはイベントを開催する時限定。

これまで夏には豊平川の花火大会を建物で遮られることなく見ることができるイベント。

元旦には札幌の街を照らす初日の出を見たりすることができるイベントを企画、宿泊プランに組み込むなどして販売してきました。

そして、さらに驚きの体験も…

山本さん「実はこちらでプロポーズをさせて欲しいというご相談をいただきまして…」

伊藤記者「プロポーズ!?この景色の中で!?」「夜ですか?昼?」

山本さん「夜です」

これまで屋上でプロポーズをした二組のカップルの内、一組が東京に住むこちらの夫婦です。

「夜空が見える場所で愛を伝えたい」と探す中で札幌プリンスホテルを知り、去年8月、特別に許可をもらった上で実現したそうです。

都内に住む夫婦(男性・31)「手紙を書いて読み上げて、最後にストレートに『一生大切にします。結婚してください』とストレートに伝えてプロポーズしました」

都内に住む夫婦(女性・31)「感無量というか感動しちゃって最初は言葉が出ませんでした。すごい夜景がキラキラきれいで、スタッフさんも一緒に上にあがったのでいらっしゃったんですけれど階段の下にいたのか、全然見えずにプライベートな空間でした。

一番大事な瞬間になったかなと思います」

意外な方法で屋上を活用しているホテルもあります。

ことし開業60周年を迎えた札幌パークホテルです。

中庭に隣接する宴会場の屋上にあるのが…。

Seed本間博之さん「ハチの巣箱です」屋上で行われているのはなんと養蜂。

パークホテルでは市の許可を受けたうえで、おととしからセイヨウミツバチの飼育を始めました。

手伝っているのは札幌で野菜の生産や販売を行う会社Seedです。

巣箱の中を見せてもらうと…。

Seed本間博之さん「これが、蜜ですね」巣の枠にはたっぷりの蜂蜜が。

ミツバチはホテルの隣にある中島公園や豊平川など、周囲にある季節の花や樹木から甘い蜜を運んでくるといいます。

パークホテルでは10年前からレストランで提供するための野菜の自然栽培に取り組んできました。

花粉を運ぶミツバチの保護が作物などの持続的な確保に繋がると考え、おととしから宴会場の屋上を活用し、この「都市型養蜂」を始めました。

札幌パークホテル副総支配人・総料理長吉田郁雄さん「当ホテルではサステナビリティ的に自然のものを使用していくという事を取り組んでいたので屋上で養蜂をやってみようかと。自然のものをみなさんに召し上がっていただきたいのがまず第一あります」

屋上で採れた蜂蜜はホテルの朝食ビュッフェで提供されています。

加熱も混ぜ物もない100%天然。

そのお味は?

「ん~濃いですね!とっても甘い。花の匂いがふんわりと鼻の奥にぬけていきますね」

他にも、4月からこの蜂蜜を使った生カステラも販売。

お土産として人気となっています。

札幌パークホテル副総支配人・総料理長吉田郁雄さん「パークホテルは昔から周りの環境と馴染みながらやってきましたので、そこの部分はパークホテルの強みかと思っているんです」

いま注目を浴びる屋上の様々な活用はホテルの魅力を高めて発信するひとつの方法となっています。

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