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13日以降本州方面への貨物列車は通常通りに 北海道の農作物の出荷に大影響 JR貨物データ改ざん問題

HTB北海道ニュース / 2024年9月12日 19時5分

(c)HTB

櫻井靖大記者)

「これらすべてこれから出荷をむかえるジャガイモです」。

ジャガイモの収穫の最盛期を迎えた北海道・幕別町。いま、出荷作業に大きな影響が出ています。「貨物列車のデータ改ざん」によるものです。

309両の車両でデータの改ざんが明らかになった室蘭市にあるJR貨物の輪西車両所。12日も国交省による特別保安監査が行われました。

不正は車輪と車軸を組み立てる作業のなかで行われました。車軸に車輪を押し込む圧力が基準値を上回っていたにも関わらず、基準値以下に収まるようデータを書き換えていたということです。

このJR貨物による改ざん問題を受けてJR北海道も在来線と新幹線の全車両、およそ900両の車輪の圧力を確認しました。その結果、圧力の値がメーカーの定める目安を上回っている車両が180両見つかったということです。JR北海道はわずかな超過であり、安全運行に支障はないとしています。

12日あさは確認作業のため根室線と宗谷線の普通列車4本が運休となりました。

不正の発覚を受け、JR貨物は安全確認が取れていない車両が300両あるとして11日、全国すべての貨物列車の運行をストップさせました。

櫻井靖大記者)

「こちらが梱包された長芋なんですが、コンテナからトラック輸送に変えたものも多くあると言います」。

JA幕別町ではジャガイモや長イモなど多くの農産物が貨物列車で輸送されています。運行が一時的に全て停止したことでトラックでの輸送に変更を余儀なくされたということです。

JA担当者)

「トラックに載せて船に載せてとなると、通常のJRの運賃より高くなるので経費高が心配です」。

廣瀬美羽記者)

「道内の貨物の多くが集まる札幌の貨物ターミナル駅です。現在、コンテナを積んだ列車が入ってきました」。

JR貨物によりますと運行は再開されましたが最大で30時間の遅れが出たということです。不正があった車両は全体のおよそ9%にあたる631両。いま貨物列車からはこれらの車両を外して運行が行われています。

JR貨物北海道支社・志水仁支社長)

「列車が多大に遅れたことに重ねてお詫び申し上げます。誠に申し訳ございませんでした」。

JR貨物によりますと、13日以降は道内から本州方面に出発する貨物列車は通常通り運転されるということです。

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