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高速道で大型バス炎上 その時何が…「エンジンルームから油が漏れていた」 毎日点検していたのになぜ?

HTB北海道ニュース / 2024年9月16日 16時50分

(c)HTB

14日、乗客乗員13人を乗せた札幌から新千歳空港へのバスが、道央道で炎上しました。運転手は「エンジンルームから油が漏れていた」と話していることが分かりました。

撮影者:「バス?バスだ!あっつ!」

3連休初日、多くの車が行き交う恵庭市の道央道。路肩に停車したバスから噴き出す真っ赤な炎と黒い煙。

(爆発音)

撮影者:「やばくね?」

燃え上がるバスからは、爆発音のような音も。

これは、バスに乗っていた人が撮影した映像。運転手が火を消そうとしますが、収まる気配はありません。乗客は、バスから荷物を取り出してその場を離れたそうです。

14日午後5時すぎ、札幌から新千歳空港に向かっていた北海道中央バスの高速バスが恵庭市の道央道で炎上。火はおよそ2時間半後に消し止められたものの、バスは全焼しました。幸い、乗客12人と乗員1人にけがはありませんでしたが、一体なぜ、バスから火が出たのでしょうか。

(バス運転手の証言)「エンジンルーム付近を確認したら油が漏れていて、そのうち煙があ上がった」。

警察によりますと、運転手はバスのオイル系統の異常を知らせるブザー音に気付き、バスを止めたということです。その後、バスから降りて、エンジン付近を確認しに行ったところ油が漏れていたといいます。

北海道中央バス担当者:「運行前には毎日必ず乗務員が車両の点検を行います。当日、その車両も運行前は異常がなかった」。

当日の朝も、出発前に運転手が目視でバスの点検を行い、エンジン付近のオイル漏れなどの異常は確認されなかったということです。

森唯菜アナウンサー:「車両火災の起きたバスは、ここ北24条駅前から空港へ向かいました」。

バス火災の影響で、14日は空港バスの一部が運休となりました。16日は通常ダイヤで運行できていますが、不安を抱える利用者もいます。

利用者:「やっぱり燃えたので(不安は)ありましたけれど、まあ大丈夫だと思っています」。「もちろん心配になりますけど。本当にびっくり」。

多くの人を乗せて走るバス。実際に、どのように点検が行われているのでしょうか。観光バスを運行する会社で、出発前の点検について教えてもらいました。

H.CS観光のバス運転手:「後ろのエンジンルームを開けて、エンジンオイル、水、ファンベルトを確認します。漏れているとしたら、オイルだまりができるんですよ地面に。それを見て、オイルが漏れていると判断できる」。

実際にエンジンをかけて、エンジンルームと電気系統に異常がないかも確認しています。また、エンジンやタイヤ、ブレーキに異常がないか、1か月ごとに整備士による点検も行っているということです。

光駿グループ・梅崎隆一社長:「お客さまを第一に考えた運行の仕方、日常点検から始まって点検に終わる。より高度な知識を持ったドライバーを育てていかなければならない」。

警察と消防は、17日にも炎上したバスの実況見分を行うことにしています。

3連休の初日に起きた空港バスの炎上事故ですが、国土交通省によりますとバスの火災事故は全国で年間平均にして17件、起きています。もし、乗っているバスから煙や火が出たらどうすればいいのか、ある旅行代理店のマニュアルにはこうあります。

焦らず、慌てず乗務員の指示に従う。バスから降りたり、避難が必要な場合は、他の車やバイクに注意して周囲の安全を確認しながら降車する。

次の週末も、また3連休です。安心してバスが利用できるよう、一刻も早い出火の原因究明が求められます。

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