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専門家は警鐘「今後も仕掛けてくる」ロシア哨戒機領空侵犯「監視レーダーの電波を狙ったか」

HTB北海道ニュース / 2024年9月24日 16時50分

(c)HTB

北海道の礼文島付近でロシア軍の哨戒機による領空侵犯が起きた問題で、道議会は「ロシア側に再発防止を求めるよう政府に緊急要請を行う」決議を全会一致で可決しました。

花崎勝道議)

「ロシア政府に対し再発防止及び国際法の順守を強く求める」。

道議会は24日午後、ロシアの領空侵犯に対する日本政府への緊急要請を全会一致で可決。ロシア側に厳重に抗議するよう求めました。

領空侵犯したのは大陸方面から飛んできたロシア軍の哨戒機=「IL38」1機です。

防衛省によりますと、哨戒機は23日午後0時50分ごろに礼文島付近を飛行。航空自衛隊の戦闘機が領空に近づかないよう無線で呼びかけましたが、哨戒機は午後1時3分からおよそ1分間、礼文島の北東数10キロの日本の領空内に侵入しました。

哨戒機はその後も稚内やサハリン周辺で飛行を続け、午後3時31分ごろからおよそ30秒間、領空内に再び侵入した後、午後3時42分ごろからもおよそ1分間、領空侵犯したということです。

3度目の領空侵犯の際、航空自衛隊の戦闘機が熱と強い光を放つ「フレア」を出して警告を行いました。領空侵犯に対するフレアの使用は、今回が始めてとなります。

木原稔防衛大臣)

「今回はフレアによる警告に至ったということについては、その警告によって速やかに領空外から当該機が出ていったということだとすれば、これは適切な判断だったというふうに考えております。」

22日から23日にかけてはロシア軍と中国軍の艦艇が共同で宗谷海峡を通過するのが確認されていて、防衛省は今回の領空侵犯との関連を調査しています。

ロシアの狙いは何なのか。軍事アナリストはこのように分析します。

軍事・情報戦略研究所 西村金一所長)

「IL38という哨戒機、つまり情報収集機なんですね。日本に接近してきて日本の自衛隊が連絡、通信している電波とか、あるいは航空機を監視するレーダーの電波を取るために来てるわけです」

また、日ロ関係の悪化も影響していると話します。

軍事・情報戦略研究所 西村金一所長)

「ウクライナ戦争が続いている間はこういうことを何度も仕掛けてくるという風に思います。これに対しては日本の領空侵犯措置の対応の仕方も変えていかなきゃいけない、もっと厳しい方向に持っていかなければいけないという風に私は思っています」。

今後、さらなる領空侵犯はあるのか。日本政府は、官邸に情報連絡室を設置し、「警戒・監視に万全を期していきたい」としています。

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