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「I want to kill you.」弁護側の証拠で瑠奈被告の肉声流れる 母親の裁判で 札幌すすきのホテル殺人事件

HTB北海道ニュース / 2024年10月1日 18時35分

(c)HTB

去年7月、札幌・すすきののホテルで男性が殺害され頭部が持ち去られた事件。逮捕・起訴されたのは親子3人でした。

ホテルの防犯カメラに殺害された男性と共に映る田村瑠奈被告。殺人や死体遺棄などの罪に問われています。さらに父親の修被告は殺人ほう助などの罪に。そして、母親の浩子被告は死体遺棄ほう助と死体損壊ほう助の罪に問われています。10月1日は浩子被告の4回目の裁判。冒頭、法廷には弁護側が証拠として提出した瑠奈被告の肉声が流れました。

田村瑠奈被告の肉声)

「I want to kill you」。

修被告が録音した音声だとされています。最も古いのは2020年10月の音声。瑠奈被告に精神科の診療を受けさせるときのために録音していたといいます。両親をののしる様子や叫び声も記録されていました。これまでの裁判では検察側が「瑠奈ファースト」の親子関係が形成されていたと指摘。そんな関係を伺わせる音声も録音されていました。

田村瑠奈被告の肉声)

「なぜ、お前は私の命令に従わない?」(実際は英語)。

去年5月、札幌市内のダンスクラブのイベントで出会った瑠奈被告と被害者の男性。この3日後に録音された音声も流れました。

田村瑠奈被告の肉声)

「相手が言い訳した。だましやがった」。

音声が流れたのは7分間。6時間に及ぶデータを弁護側が編集したものです。その後、裁判は修被告の証人尋問に移りました。

問われたのは自宅で瑠奈被告が男性の頭部を損壊する様子を撮影したことについて。

弁護人)「瑠奈被告に損壊をやめなさいというのは難しかったですか?」

田村修被告)

「撮影を頼まれたとき損壊はほぼ終わっている状態でした。作業を中断すると本人の感情をコントロールできないので」。

弁護人)

「撮影をまた今度ということにはしなかったんですか?」

田村修被告)

「次の日の朝、関西への出張があって丸二日間家を空けることになる。語弊があるかもしれないが、ここはとりあえずさっさと終わらせた方がいいな、と」。

前回の裁判で検察側が提出した証拠についても質問が及びました。その証拠とは犯行当日、浩子被告が修被告に送ったLINEです。「車のGPS記録は残りますか?」とメッセージを送り、その後削除した形跡があると検察側は主張しています。

弁護人)

「2人とも削除しているが記憶にはある?」

田村修被告)

「記憶にないです」

弁護人)

「送信されたのは事件の直前でした。私はガレージで、娘は2階で出かける準備をしていたと思います」。

1日の裁判では浩子被告の兄が検察側の証人として呼ばれ、オンラインで証言しました。兄は浩子被告から贈られたコーヒー豆のお礼を伝えるため事件の翌日の7月3日に浩子被告と電話で話したといいます。

検察官)

「何を話したんですか?」

田村浩子被告の兄)

「コーヒーの由来を聞いて色々と教えてくれました」。

検察官)

「浩子被告が逮捕されたことをどのように知りましたか?」

田村浩子被告の兄)

「テレビです。大変おどろきました」。

いまだに多くの謎に包まれている事件。次回の裁判は来月5日に行われる予定です。

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