1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

81歳で卓球場を開業 夢を追いかける男性の元気の秘密とは?

HTB北海道ニュース / 2024年10月3日 10時50分

(c)HTB

特集は子供も高齢者も集まる道内最大級の卓球場です。

札幌市内に住む男性がなんと81歳で開業しました。

60年越しの夢を叶えた男性の元気の秘密とは?

女子中学生と卓球をしているのは…

上田浩さん(83)「続くようになったね。上手になった。上手になった」

札幌に住む上田浩さん83歳。

上田浩さん(83)「勉強と卓球どっちがおもしろいですか?」

中学2年生「卓球です」

上田浩さん(83)「勉強もおもしろいけど卓球もおもしろいって代わりに言っておきます」

ここは札幌市東区にある「ピンポンコロシアム」。

卓球台が15台並ぶ道内最大級の民間卓球場です。上田さんが2年前、81歳の時に開業しました。

上田浩さん「卓球を通じたコミュニケーションの場所にしようと思って。70代からは人間、お返しの人生をやればいいと思ってるんです」

料金は1台あたり1時間500円から。

手頃な値段で卓球を楽しむことができ、子どもから高齢者まで多い時には1日200人が訪れます。

78歳「ここには多い時は週4回。(卓球を)本格的に始めたのは70歳近くなってからです」

88歳「米寿です。88歳です。足腰が全く悪くなりませんから卓球は絶対いいと思います」

1人でも練習ができるマシーンで汗を流していたのは87歳の男性。

卓球を始めたのは80歳を過ぎてからだといいます。

87歳「(60代70代は)フルマラソンとか、100キロとか、250キロとか走っていて80歳になったらもう100キロも危なくなってきたなと。卓球は生涯できそうだし。

どんどん人脈も広がりますし、卓球はいいですね」

上田浩さん「常時来る方の最高年齢は93歳。私なんかは別にそんな年寄りの方じゃないんですよ」

東京出身の上田さんが卓球を始めたのは中学生の頃。大学時代には全国大会のダブルスで優勝した実力者です。

卒業後は先輩に誘われ東京の釣り具メーカーに就職。

営業で全国を飛び回る中、北海道の大自然に魅了されました。

上田浩さん「30歳になったら北海道に住もうと決めて24、25歳の時。30歳でこっちに来て、それから自分で(店を)やっているんです」

札幌に移住後、釣具店を始めた上田さん。市内で10店舗ものお店を営んできました。

しかし60歳の時、病気に…急性肝炎などを患い自宅で療養する日々が5年ほど続いたといいます。

上田浩さん「1歳の孫が来ても後ろを歩いて行くことができないくらい体を悪くしたことがある。誰でも気楽に来られる卓球場を20代の頃からできたらいいなって。もし70歳になって元気になったらやろうと思っていることの1つだった」

病気から復活した上田さんは経営していた釣具店を思い切って卓球場に改装。

80代になって学生時代から思い描いてきた60年越しの夢を叶えました。

自宅には直筆の「健康第一」の文字が。

上田さんには療養中から毎朝続けている「モーニングルーティーン」があります。

上田浩さん「リンゴは皮ごと。皮むかないで。食物繊維がたくさんとれますから」

豆乳にニンジン、小松菜、リンゴ、ミカン、バナナを入れて混ぜると…

上田浩さん「これは私が勝手に名付けた細胞活性化ジュース。いろいろな果物や野菜の栄養素を調べてこういう組み合わせにして。これでもうがっちりです」

元気を取り戻した上田さん。

実は卓球場の隣にはもうひとつ上田さんが始めたユニークな施設があるんです。

札幌市東区にある道内最大級の卓球場。卓球のみならず釣りもこよなく愛する上田浩さんが同じ建物の中で営んでいるのが…

上田浩さん(83)「ここは屋内の釣り堀です」

天候を気にせず魚と触れ合える「つりぼりオーシャン」。1時間1000円で釣り竿のレンタルとエサがついていて、手ぶらで釣りを楽しむことができます。

水の中にいるのはコイやフナなどの淡水魚。

海にいる魚よりも釣るのが難しいんだそうです

上田浩さん「浮きが4、5ミリでいいから、ちょっと潜った瞬間にね、針吐き出す前に、ぱっともう反射神経」。

と、その時…

「あの子釣れた」

上田浩さん(83)「僕釣れた。釣れた。そのまま水の中に入れておいたら針とれますから」

小学5年生「きょうは今ところ2匹です。楽しいっすね」

釣り以外にも子どもたちに大人気なのが無料でできるエサやり体験です。

上田浩さん「出世のお魚だからコイは。僕は出世します」

小学5年生「出世します。出世します」

実はこのつりぼりで出会い、結婚したカップルも多いんだとか。

上田浩さん「私が聞いただけでも、3組、4組いるんですよ。釣りしながらさ、なんかこの人ちょっとあんまり自分嫌だなとかさ、なんとなくいい感じねとか大体わかるじゃないですか」

つりぼりでの出来事をヒントに今年7月、上田さんが企画したのが…

「ずっとラリー続けようね」若者の出会いをサポートする「出会って君とピンポンパ」。

集まった男女が一緒に卓球をして仲を深めるピンポンパーティーです。

上田浩さん「4組8人のカップルができたんですよ。それで時々一緒に来るんですね。

おかげさんでってっみんな喜んでいる」

卓球を通じて目指せ100歳。

今年1月には60歳以上の卓球サークル「百寿クラブ」も立ち上げ、現在100人以上が所属しているそうです。

上田浩さん「88歳っていうからこの状態で100歳までなったらすごいよって、ちょっと挑戦してみたらって言ってたの」

88歳「がんばります」

上田浩さん「これは学生時代からのラケット。だからもう60年前のラケット」。

今後は本格的に卓球の指導にも挑戦したいという上田さん。

従業員を相手に日々練習に励みます。

Qどんどん新しいことに挑戦されて

上田浩さん「いや、まだね、おもしろいのがあるんだけど」。

83歳、まだまだやりたいことは尽きません。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください