道警の機動隊の訓練に記者が挑戦 厳しい訓練に悲鳴も・・・逮捕術 レンジャー 災害救助に感動

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災害現場の救助活動など過酷な現場で活動する道警の機動隊をご存知でしょうか。

ハードと言われる機動隊の訓練にHTBの記者が挑戦しました。

「いーち、に！」

重要施設の警戒や警備、災害現場の人命救助を行う北海道警察の機動隊。

G7広島サミットの警備や能登半島地震の救助活動も行いました。

そんな機動隊に運動とは、ご縁なし

文化部一筋の中川宙大（みちひろ）記者が1日潜入取材しました！

一体どのような訓練をしているのでしょうか？

まず体験したのは逮捕術。

逮捕術とは容疑者を安全に効率よく捕まえるために作られた警察独自の武術です。

逮捕術には様々な技があります。

容疑者が手に持っている刃物を振り払う「小手」や強い打撃を与えて抵抗をなくす「肩打ち」などです。

中川記者「あああ！」

隊員「よいしょぉ！」

中川記者「あああ！」

隊員「おおおお！OKですOKです」

技を習得した後はかかり稽古。20秒間、覚えた技をひたすらうちこみます。

中川記者「うおうおうおうおうおうおうおう」

中川宙大記者「すごい握力が……、ずっと同じ形で固定しているので意外と握れてないなって思ったらすごい握力使ってて、今、手がびりびりしている」

訓練はまだまだ続きますよ！中川記者！

着替えて、次に参加するのは……。

治安警備訓練です！この訓練では要人や一般市民を過激派組織などから守るため、警備で使う盾の構え方を訓練します。

装備の重さは盾と合わせると14キロ！この状態で、周りの状況に合わせて瞬時に盾を構えなければなりません！

隊員「耐える耐える！」

中川記者「いやぁおもぉ……」

中川宙大記者「すごいですね、瞬時に動き、盾を使って斜めとか左足とか右足とか瞬時にできるのがすごいですね。あとこれ意外と下ろすの難しい」

カメラマン「ひとりすごく遅かったよ」

中川記者「全然タイミングが、分かりませんでした」

ここでちょっと休憩。

隊員の皆さんと昼食をいただきます

「Qどうですか日々の訓練？」隊員「いやーつらいですね。でも楽しんでいる」

「Qどういったところを楽しんでいる？」「仲間と一緒に訓練できたりとか助け合っていけるので」

「Q男女関係なく訓練している？」「女性隊員「そうですね。一緒に平等にやってもらっているので充実しています。どんな現場でも必要とされるような機動隊員になりたい」

昼食を食べて体力が回復した中川記者。しかし、この日、最大の試練がやってきます。

「レンジャー！」隊員たちがやっているのはレンジャー訓練。

崖に見立てた高さ11mの塔から降りていきます。

これに中川記者が挑戦します！

中川宙大「・・・。」

リポートすることも忘れてしまった中川記者。気を取り直して塔の上へと昇ります。

中川記者「うわ、やば、すごい高いですね。地面が遠いですよ」

隊員「お尻から移動する感じで。右手を離さないでください。左手はこの先（紐）に。

ずっと持ちながらこの辺まで歩いてもらいます」

隊員「次、足、1、2、3、4」

隊員「膝を伸ばしましょう」

足がなかなか進まない中川宙大（みちひろ）記者。

すると。

隊員たち「みっちー！みっちー！」

中川記者「うぉおおお！」

隊員「ラストー！」

中川記者「おおおお」（地面に降り立つ中川記者）

隊員「バンザーーーイ！！」

中川「バンザーーーイ！」

隊員「みっちー！！みっちー！」

中川宙大記者「やっぱり怖かったです。でも最初降りてくる感じちょっと難しかったんですけれども腰を降ろしたらするすると降りていったんで、あとは気合と根性で降りていきました」

雨が降る中、高さ11mの塔を降りきった中川記者。

最後に体験したのは。

「道警の救助隊です！聞こえますか！今行きますからね！頑張ってください！」

瓦礫の中に閉じ込められてしまった中川記者を救出する災害救助訓練です！

隊員「中川さん動けそうですか？」

中川記者「少し動けます！」

隊員「これから体を固定していきますね。落ちていかないようにしますね」

隊員「早く出て美味しいものを食べましょう！」

中川記者「はい！」

隊員「もうすぐですよ！」

声をかけ続ける隊員たち。

これは「生きる気力」を与えるためにやっていることだといいます。

そして・・・。

隊員「1、2、3！」

こうして無事に救出され、中川記者はすべての訓練をリタイヤすることなく終えました。

色々厳しい訓練でしたが、取材を通して見えてきたのは過酷な状況でも人々を守るという強い思いでした。

道警機動隊 河端雄一朗副隊長

「日々現場を想定して緊張感を持って訓練するように隊員の方には常々言っています。実際の現場で訓練の成果を発揮できるように現場でもやっていきたいと思います」