「いやもうギリギリギリギリ、いっぱいいっぱい」米高騰に道民悲鳴 道産米100％のあのお店も

(c)HTB

井口七海記者）

「スーパーの店頭にお米がずらりと並んでいますが、値段は高止まりが続いています」。

全国で深刻な問題となったコメ不足。

札幌市豊平区のこちらのスーパーでは先月、開店から30分後に店頭から全てのコメがなくなっていました。現在は店頭から商品がなくなることはないと言いますが、「コメの価格高騰」は続いています。

キテネ食品館 中塚誠代表）

「去年の10キロの価格で、今年は5キロしか買えないというような状況になっているのが現状」。

こちらのスーパーでは新米が5キロで3000円から3500円で売られていますが、去年の倍の価格になっているといいます。原因は仕入れ値の上昇。価格の高騰に、買い求める人も悲鳴をあげています。

客）

「あまりにも高すぎて。どうしてこんなに高いのかと思うくらい」。

キテネ食品館 中塚誠代表）

「もうこの値段帯はしばらく続きますし、今後これからの米の動き方というのは注目して見ていかなくてはいけないなと思います」。

コメの価格高騰の影響はこんなところにも…

サムライ煎兵衛 三瓶匡祥代表）

「いやもうギリギリギリギリ、いっぱいいっぱいというところですね」。

道産米100％にこだわった煎餅が人気のこちらの店舗。1キロあたりのコメの仕入れ価格は先月が400円でしたが、今月は580円と4割以上値上がりしています。

データバンクによりますと、コメ不足と材料価格の高騰によりことし米菓メーカーが倒産、休・廃業した件数は1月から9月までの間にすでに11件と、過去10年間で最多となっています。

サムライ煎兵衛 三瓶匡祥代表）

「びっくりするような値段ですよね。企業努力でなんとか（価格を）上げないで来ているが、この状況が続くようであれば値上げも検討しなくてはいけないというところです」。

コメ不足の次は価格の高騰。高止まりの状態はまだしばらく続くとみられます。