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重大事態に認定 “組織的に動くことができていなかった” 調査委の報告書公表 男子児童に性的いじめ

HTB北海道ニュース / 2024年10月8日 18時50分

(c)HTB

札幌市の小学6年生の男子児童が3年前、所属する野球チームの先輩から性的いじめを受けていた問題。札幌市教委はいじめの重大事態に認定し調査検討委員会による報告書を公表しました。

札幌市教委)

「児童やその家族に不安な思いやご心配をおかけしました。深くおわび申し上げます」。

札幌市教委がいじめの重大事態と認定し公表した調査報告書と親族への取材によりますと札幌市の小学6年生の男子児童は3年前、同じ野球チームに所属する当時、中学1年生の男子生徒から下半身を触られるなどの性的いじめを受けました。

いじめを受けた児童の母親)

「性被害があった息子に、自分に起こった出来事を理解するであろう思春期っていう本番を迎えるのはこれからだと思っている」

いじめを受けた男子児童は「ストレス性障害」と診断され、学校を休みがちになりました。保護者は小学校の教頭にいじめを調査するよう要望書を提出しましたが、校内で情報が引き継がれず調査の開始が遅れる事態となりました。

いじめを受けた児童の母親)

「教頭先生が預かっておきますっておっしゃったことがまさかこの流れでそんな数カ月も保管されるってことにつながるとは思っていませんでした」

報告書は小学校の対応について

「対応や支援が教頭のみの判断で行われており情報共有がなされていないなど情報の管理がずさんだった」と指摘しました。

また保護者が、息子といじめをした中学生が会わないようにするため通学ルートなどの共有を中学校側に求めたものの、正確な情報共有がされていなかったことについては「被害児童側の心情に最大限配慮すべきであり、組織的に動くことができていなかった」と指摘しました。

重大事態調査検討委員会加藤弘通委員長)

「スポーツ少年団、塾、その他習い事についてはその指導監督のあり方が適切か否かを判断する指針がありません」

なお、調査検討委員会は今回の事態は男子児童と加害生徒が別の学校で、同じ野球チームに所属していることなどから特殊な事情があったと指摘しました。

そのうえで市教委に対して「複数の学校、団体にまたがる事案への対応は委員会内に新たな対応チームを置くことが望ましい」とし、国に対しては習い事など学校外の活動でのいじめについて「適切な対応の指針作りを検討してほしい」と提言しました。

いじめを受けた児童の母親)

「対応が長期化しすぎていて、緊急性を感じない態度、発言が見受けられた。再調査の希望を札幌市の秋元市長にお願いしたいと考えています。」

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