秋の味覚に明暗 サンマは豊漁つかみどり 秋サケは記録的な不良 とれた秋サケわずか2匹 まつりも中止に

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秋の味覚に明暗です。サンマはつかみどりが行われるほどの豊漁、一方、秋サケは記録的な不漁で北海道の森町では大人気のまつりが中止となっています。

おいしそうな秋サケふっくら脂がのった秋サケ。北海道を代表する秋の味覚ですが…

前田愛奈記者）

「私の足元にはサケのイラストが描かれています。地元の方によると毎年サケが遡上するということなんですが、いまはその姿は見当たりません」。

この時期、秋サケがとれるはずの北海道・森町。10日のあさに漁港を訪ねてみると。

前田愛奈記者）

「フォークリフトで運ばれようとしているのはブリですね」、「大量の魚が出てきているんですが、こちらほとんどがイワシということです。サケはとれていないんでしょうか」。

10日にとれた秋サケはわずか2匹。先月末時点の全道の秋サケの漁獲数は去年の同じ時期に比べて21.8％減少していて過去10年で最低となっています。

漁師）

「サケどこ行ったか教えて。（Q本当だったらどれくらいとれてないといけない？）1000とか2000匹とか」。

漁師）

「平年と比べると水温が高いですね。だんだん漁獲量は減ってきてはいるが、今年は今まで1番少ない」。

秋サケの不漁で町の人気イベントにも影響が…

森町では毎年10月下旬に秋サケが低価格で販売され、ちゃんちゃん焼きが無料でふるまわれる「森あきあじ祭」が開催されていますが、今年は中止が決まりました。

町民）

「悲しいですね。町としては」

町民）

「時間があえば行きたかったです。ちょっと残念ですね」。

一方、札幌では…

森唯菜アナウンサー）

「お店の前は何やら賑わっていますよ。何をしているんでしょうか。ケースの中には新鮮なサンマがたくさん詰まっています」。

中央区の回転寿司店で10日に開催されたのは「サンマのつかみどり」。店の24周年を記念し利用客を対象に行われたもので、つかんだサンマは無料で持ち帰ることができます。

客）

「10匹取りました。無料でいただけるのはいま物価高なので本当にありがたいです」。

「29匹、新記録です」

客）

「もう勢いだけでいったので」。

客）

「家族3人で67匹」。

近年不漁が続いていたサンマ。漁業情報サービスセンターによりますと先月末までの道内のサンマの水揚げ量は1万34トンで去年の同じ時期と比べて2倍近くまで増えているといいます。

根室花まる南25条店・小林宗平店長）

「根室が豊漁だったのでサンマは数年ぶりなのでつかみどりをやろうと。大きくて脂が乗ったサンマが去年よりも全然安く入る」。

サンマの豊漁に秋サケの不漁。北海道の海の異変に漁師は…

漁師）

「とれる魚がどんどん変わってきて、それにあった操業体系にしないといけないなと思っていました。分岐点にきているかもしれませんね」。